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「武藤がプレミアリーグ初ゴール、そして交代してからの逆転負けは偶然ではない」イングランド・プレミアリーグ第8節 マンチェスター・ユナイテッド-ニューカッスル

マンUは1トップにルカク、ウイングにマルシャルとラッシュフォードを配した4-3-3、ニューカッスルは武藤が1トップで2列目にケネディ、ペレス、リッチーを並べた4-2-3-1のフォーメーション。

前半8分に、スローインからケネディがスルーパスに抜け出し、カットインからシュートを決めてニューカッスルが先制点をゲットする。さらに10分、右サイドからのパスを受けた武藤が、ターンしたから上手くデヘアの逆を突いたシュートを決め、自身プレミアリーグ初ゴールで早くも2点目。

マンUは攻撃陣のボールの奪われ方が良くなく、アンカーのマティッチの両脇に出来るスペースを使われてあっさりニューカッスルにシュートまで持っていかれてしまう。しかしマンUも前半22分に右からのアーリークロスにラッシュフォードがドンピシャでヘディングも決まらず。

これでさしものモウリーニョも早々に手を打たざるを得ず、バイリーを下げてマタをトップ下に投入、マクトミネイをCBに下げてマティッチとポグバのボランチにした4-2-3-1へとシフトする。

前半34分、セットプレイからの流れで武藤がゴール前に飛び込み、アーリークロスを頭で合わせるがコースが甘くてデヘアにセーブされてしまう。その後も44分に武藤のチェイシングからペレスが奪って空振りシュートなど、惜しい場面をニューカッスルが作りつつ前半を終了する。

マンUは後半からフェライニを入れ、ニューカッスルも武藤に疲れが見えてあまり前線からチェイシングが出来なくなり、しばらくは膠着状態が続いたが、ニューカッスルのケネディが怪我のため下がり、後半24分にPAやや右側から得たFKをマタが直接決めた事で試合の流れが一気に変わる。

後半29分にはセットプレイ絡みでマンUが立て続けに決定機を作り、それらはニューカッスルGKドゥーブラフカが不正だものの、30分にポグバとのコンビで崩したマルシャルが同点ゴールを決め、その直後に武藤が下がってアツが入る。

しかしマンUの勢いは止められず、ニューカッスルも怒涛の攻撃を何とかギリギリ防いではいたのだが、後半ロスタイムにヤングのクロスをマルシャルの裏に居たサンチェスがヘディングで決めてマンUがとうとう勝ち越し。そしてそのまま3-2で試合終了。

武藤はゴールを決めただけでなく、前線で幅広く動いてボールを引き出し、相手ボール時にも絶え間なくチェイシングを続け、間違いなくニューカッスルを攻守において引っ張る存在だった。さすがに後半途中から疲れた様子は見せていたが、それでも最後まで走ろうという意欲は見せていた。

ニューカッスルが逆転負けを喫したのも、武藤が下がった事によって前からのプレスが無くなり、チーム全体がベタ引きになってサンドバッグ状態になった事が大きかったように思う。ともかくこれでスタメン確保に向けて大きな転機になった事は間違いないだろう。

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