ミッドウィークに行われた第5節は、香川と久保の日本人対決。アウェイのニュルンベルクは5-3-1-1の守備的なフォーメーションで、久保はトップ下の位置で先発。ドルトムントはロイスがトップ下に入った4-2-3-1で、香川はベンチスタート。
まず試合開始わずか30秒で久保がハキミを後ろから倒してイエローをもらい、この試合にかける久保の意気込みを感じたが、前半9分にプリシッチのドリブルからスルーパス、ラーセンが角度のないところからGKの頭越しにループシュートを決めてドルトムントがあっさりと先制する。
前半14分、右サイドのニアゾーンでパスを受けた久保がライン際から思い切ったシュートもビュルキに弾かれる。27分、カウンターから久保にパスが渡るが、トラップが少し流れて相手にカットされる。
しかし前半32分、ドルトムントは縦パスからロイスがど真ん中に走り込んでそのままシュート、ニュルンベルクのDFがカバーに入ったがコースが変わってゴールイン。
この2点目でニュルンベルクは意気消沈してしまったのか、それ以降はDFラインが押し上げられず、ずっとドルトムントがニュルンベルク陣内でボールを回すだけの展開になってしまい、ニュルンベルクの見せ場は1度久保がファールを受けてFKを取った場面ぐらいで前半終了。
後半開始3分に、ニュルンベルクはCKからフリーになっていた久保がボレーを放つが相手に当たってゴールならず、逆にそこからのカウンターでドルトムントのハキミが3点目、後半13分にはラーセンとロイスのコンビで4点目。これで完全に試合が決まってしまった。
香川は後半の17分にロイスに代わってトップ下で出場、基本的にはボランチの位置まで下がってボールを触り、パスを散らして試合をコントロールする役割を遂行していた。後半34分にはPAすぐ外からシュートも枠外、37分にはPA内でターンからシュートもGKがセーブ。
その後もドルトムントはアカンジ、サンチョ、ヴァイグルと得点を重ねて結局7-0という大差で勝利、首位のバイエルンがアウグスブルクと引き分けたため、勝ち点2差の2位へと浮上した。ちなみに大迫のブレーメンはドルトムントと同じ勝ち点の3位。
ドルトムントは、一時はロイスを1トップで使ったりと攻撃陣のチョイスで迷走していたが、この試合ではラーセンとロイス、プリシッチの2列目がピタリとはまり、香川の働きは悪くなかったけど得点という結果が出てない以上、彼らがまずはファーストチョイスになりそうだ。
ニュルンベルクはせっかくスペースを埋める守備をしながら、中盤からのドリブルや飛び込みに対してマークが甘く、簡単に失点を許してしまった。攻撃では唯一、久保だけが得点の匂いを感じさせる文字通りの孤軍奮闘。後半開始直後のシュートが決まっていれば、もうちょっと希望は残ったかもしれないが・・・ま、この試合は忘れて次だね。