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「53億円の男、2G1Aで全得点に絡みチームにリーグ戦初勝利をもたらす」ポルトガル・プリメイラリーガ第5節 ポルティモネンセ-ギマランエス

ここまでリーグ戦4試合でたったの勝ち点1で最下位に沈んでいるポルティモネンセ。しかし中島へのチームからの信頼は変わらず、この試合も4-1-4-1の左SHとして先発。対するギマランエスは同じく4-1-4-1のフォーメーションでスタート。

そしていきなり前半5分、CBからのロングボールに中島が抜け出し、相手と競り合いながら後ろからのボールをトラップ、そのままボールをキープして左足でゴールに流し込む技ありのゴールでポルティモネンセが先制点をゲットする。

ただし先制点の後はギマランエスのペース。攻撃時はアンカーのワカソがDFラインまで下がって3バックを形成、高い位置取りをするSBを通じてゲームメイクをする現代サッカーのトレンドを踏襲した攻撃で、ホームのポルティモネンセに対してポゼッションで優位に立つ。

前半25分ごろからは、ようやくギマランエスのプレッシャーに慣れたのか、ポルティモネンセが攻撃から守備への切り替えが早くなり、それに伴い攻撃時にも中盤でパスを繋ぐ余裕が生まれ、前半30分には中島が相手のマークを受けながらもシュートを放つがコースと威力が甘くGKにセーブされる。

後半から、前からのプレッシャーを強めるギラマンエスに対し、ポルティモネンセは中島が低い位置に下がってボールを受けてからのドリブルでリズムを作り出すが、後半19分に右サイドでボールを失ってからのオウンゴールで同点に追いつかれる。

が、後半24分に左サイドで中島がボールをキープすると、中島からの縦パスを受けたパウリーニョがゴール右にきっちり流し込んでポルティモネンセがまた突き放す。そして後半31分には、中国の広州恒大からポルティモネンセにレンタル移籍したコロンビア代表ジャクソン・マルティネスが登場。

後半はポルティモネンセに試合をコントロールされていたように見えたギマランエスだったが、後半37分にジョンが右サイドから切れ込んでゴール左に巻いて流し込むコントロールショットを決めてまた同点に追いつく。

が、最後に試合を決めたのは中島。後半41分にロングボールをサコがヘディングでのクリアをミスして後逸、それを読んでいた中島がボールを拾ってGKと1対1になり、冷静にループシュートを決めて3点目、これが決勝点となってポルティモネンセがリーグ戦初勝利を決めた。

今期は相手に警戒されて執拗なマークを受け、なかなか本来の力が出せていなかった中島だったが、代表戦での活躍がきっかけにもなったのか、この試合では2G1Aで全得点に絡んで当然のMOMを獲得。そして今日のニュースによると、中島に対してクラブが設定した移籍金額は何と53億円らしい

かつてスポルディング・リスボンが田中順也に83億円の移籍金を設定した事もあり、ポルトガルの基準がおかしいのは承知だが・・・ポルティモネンセは特に金で困っているクラブではないようだし、今中島が居なくなると降格確実っぽいので、冬での移籍はなかなか難しそうである。夏で一気にプレミアの金満クラブから買ってもらえる活躍をするしか無さそうだ。

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