旧閑ガゼッタ

「新しいキーマンと古いキーマンがガンバの残留争いを牽引する」J1第27節 清水エスパルス-ガンバ大阪

前半わずか1分で、右サイドを小野瀬がパス交換で抜け出し、低いクロスをファン・ウィジョが合わせたシュートはクロスバーに当たって跳ね上がり、記録上はオウンゴールになったがそのままゴールに飛び込み、アジア大会で大活躍したエースのゴールでガンバがいきなり先制点をゲットする。

その後はガンバの高いDFラインに対して、清水はロングパスにドゥグラスを走らせて金子や北川が絡む形で攻め込もうとするが、ガンバはチームに復帰した今野が気の利いたポジショニングで清水の攻撃を的確に寸断、夏に獲得した渡辺千真が安定したポストプレイですぐに盛り返す。

すると前半25分にスローインからPA内で倉田が突破、小野瀬がスルーした裏にフリーになっていたファン・ウィジョが押し込みガンバが追加点。清水も後半終了間際に北川、ドゥグラスと決定的な場面はあったが決められず前半を終了する。

後半も試合展開は変わらず、清水が前線3人が近い関係で素早く攻め切り、ガンバは今野がワンタッチでシンプルに繋ぎ、遠藤がボールをスペースへと散らし、じっくり保持しながら攻め上がる。

清水は後半14分にこぼれ球のクロスを白崎が落として北川がゴールもオフサイドになったが、この時間帯からガンバがDFラインが上げられなくなり、清水が4-4ラインの間でパスを受け、高い位置で基点を作る攻撃でガンバを圧倒し始める。

後半27分に清水は3-4-2-1にフォーメーションを変更、その後しばらくは3バックの横のスペースをガンバが使って裏目に出たかなと思ったのだが、31分に縦パスからワンタッチとヘディングで北川が抜け出し清水が1点差に追いつく。

このあたりからいつもの終盤ガンバが戻って来て、4バックは中に絞るんだけどSHの対応が曖昧で簡単にサイドを突破され、中盤のプレスが無くなってラインに吸収されてのサンドバック。

清水は立田のポストに当たった強烈なミドル、PAすぐ外からのクリスランのFK、ロスタイムにはカウンターから村田がシュートもまたポスト、パワープレイからドゥグラスがシュートと立て続けに決定機を作るも最後まで物にできず、結局1-2で試合終了。

ガンバはこれで3連勝、暫定で14位と残留圏へと戻って来た。ここに来てようやく戦力が揃って来た感があるが、その中でも運動量豊富にピッチのあらゆるところで攻撃に絡む小野瀬、守備では今野という新旧2人の貢献が目立った。終盤の不安定ぶりは課題だが、これで残留の目が十分出て来た事は間違いない。

清水は順位こそ10位だけどガンバとは勝ち点4差、まだ残留で安心するには早い。と言うか、神戸まで残留争いに巻き込まれる可能性まである。内容的にはそれほど悪くないサッカーをしているが、守備での集中力と左右の攻撃バランスが悪いのが課題か。