旧閑ガゼッタ

「大迫は相変わらずクルーゼ・システムの尻拭い、久保はコンバートを視野に入れるべき?」ドイツ・ブンデスリーガ第3節 ブレーメン-ニュルンベルク

第3節での日本人選手対決は、大迫のブレーメンと久保のニュルンベルク。ブレーメンもニュルンベルクもフォーメーションは4-1-4-1、大迫と久保はともに右SHの同じポジションで先発。

試合はホームのブレーメンがボールを保持する展開で始まる。特徴としては、CBやボランチよりも高めの位置に上がったSBから前線へのパスが出される事で、主に右SBゲブレシラシエから右のSHや1トップのクルーゼに繋ぐ形が多く、あまり大迫のところにまでボールがやって来ない。

逆にニュルンベルクはボールを奪ってからのカウンターで、1トップのイシャクがでかい図体の割にポストが下手なのもあってか、まずはボランチから久保へボールを預ける形が多く、4分には相手に当たったが切り替えしてからのシュートと積極的な攻撃への絡みが目立つ。

前半14分にハーフカウンターから厳しいパスを大迫は難なくキープ、クルーゼにスルーパスもシュートはサイドネット。久保はこのあたりからブレーメンに警戒されてマークが厳しくなり、ボールに触る回数が減ってしまう。そして試合が動いたのは前半26分、右サイドで中央から横パスを受けたエッゲシュタインが目の覚めるようなミドルシュートを叩き込んでブレーメンが先制する。

その後はニュルンベルクの4バックがすぐに下がってしまい、久保の後ろに大きなスペースが出来てブレーメンにサイドを自由に使われ、そのカバーで久保が低い位置まで戻らざるを得ず、ニュルンベルクは押し込まれて反撃する時間が作れない。そして前半を1-0のまま終了する。

ニュルンベルクは後半から、久保はSHのままでペレイラがセカンドトップになった4-4-1-1に変更、前半でブレーメンに良いようにやられていたサイドをようやくケアする。そして大きなサイドチェンジで攻撃を組み立てる狙いが見えたが、10分もするとまた攻撃が中へ偏ってしまう。後半14分には、ニュルンベルクはFKから混戦のボールを押し込んだと思ったらVARでオフサイド。ここでペレイラが下がり、久保がトップ下の位置に入る。

後半19分、真ん中を通すスルーパスに大迫が反応するが、惜しくもボールに届かずGKにセーブされる。42分、久保がPAすぐ外で前を向いてトラップするも、戻ったDFにクリアされる。その直後に大迫は交代。

このままブレーメンが逃げ切るかと思われた後半ロスタイム、パワープレイのロングボールからイシャクが競ったボールを中で繋ぐと、PA左でフリーになっていたミシジャンが流し込み土壇場で同点、その後にも久保が抜け出してシュートも上手くヒットせずGKに防がれ試合終了。

ブレーメンは相変わらずクルーゼシステムで、自由に動き回るクルーゼにまずボールを集める方針が固まっているので、大迫にしてもハルニクにしても基本的に囮にしかなっていない。それでクルーゼにパスセンスがあったりポストプレイが優れていれば良いのだが、とにかく自分で決定的な仕事をしたがるタイプなので連携がいつまでも生まれない。

久保は、前を向いてボールを持ちさえすれば確かな仕事は出来るのだが、いかんせん1トップがただの電柱なのでフリックから裏抜けしか期待できず、それならセカンドトップやウイングが久保である必要性は薄い。このチームで最も久保が良い働きをしていたのはインサイドハーフ的なポジションだったので、これ以上のキャリアを目指すなら守備力を鍛えてインサイドハーフへの転向も視野に入れるべきなのかもしれない。