リーグ戦は2戦して2引き分けと煮え切らないスタートとなったハノーファーは、中断明けの第3節で強豪ライプツィヒとのアウェイ戦。ライプツィヒは中盤ダイアモンドの4-4-2、ハノーファーは3-4-2-1のフォーメーションで、浅野は右ウイングとして先発。
ハノーファーは3バックは比較的ボールをもたせてもらえるが、ライプツィヒは中盤にしっかりプレッシャーをかけていてパスの出しどころが無く、DFラインでボールを回すのみ。浅野は前線で頻繁に動き出しを見せるのだが、そこまでボールがやって来ない。
すると前半9分に、右からのクロスを折り返され、DFが体に当てたがボールはポールセンの目の前に飛んでイージーなゴールでライプツィヒがあっさりと先制する。が、13分にハノーファーはベブーが右サイドでマーカーを振り切って突破、折返しが相手に当たったボールをフィルクルクがボレーで叩き込んで同点に追いつく。
さらに前半16分、カウンターから浅野が抜け出したが、トラップをミスしてボールが流れてしまい、それでもGKの前で触るチャンスはあったが空振りしてチャンスをモノに出来ず。18分にも相手のパスを奪って浅野にパスが出たが、ライプツィヒSBミケレのスライディングに遭ってラインを割る。直後のCKから浅野がシュートもGKに弾かれる。
その後もハノーファーの3バックの横をライプツィヒに使われ、3バックがサイドに応対したところでニアゾーンに入り込まれ、クロスをファーサイドでフリーになった選手に合わされる形を作られるが、何とか相手のシュートミスで失点を免れる。
しかし前半40分、浅野が下がってポストプレイをしたボールが流れてミスになり、ショートカウンターからヴェルナーに得点を決められる。42分には右サイドを浅野がワンツーで抜け出し、クロスもフィルクルクとは合わず。
後半開始早々、右サイドからのクロスを受けた浅野が振り向きざまのシュートも相手に当たる。後半からは浅野にコナテがマークで当たり、なかなか長いリーチを振り切ることが出来ない。
すると後半18分、GKからのフィードをハノーファーがクリアしたボールを拾い、右サイドを破ってからのクロスをセンターでヴェルナーが合わせて3点目。しかし20分にフィルクルクが胸トラップで落としたボールを繋ぎ、右WBのアルボルノスがゴールを決めて1点差に追いつく。
ここでハノーファーは浅野に代えて原口、マイナに代えてウッドを投入、フォーメーションを4-4-2に変更する。しかし同じ4-4-2でマッチアップが重なるライプツィヒの厳しいマークを受けて、原口も含めてフリーでプレイをさせてもらえない。
後半44分、CKからのこぼれ球を原口がシュートも相手に当たる。ロスタイム、ハノーファーはCKからシュートもライプツィヒGKグラーチがファインセーブ、そしてそのまま3-2で試合終了。
浅野はまたもチャンスを迎えながら、肝心なところで雑なプレイという毎度のパターンで得点を決められず、失点の起点になってしまった。原口は4バックのSHとして途中出場したものの、戦術的に相手とガッチリマッチアップの形になり、なかなかマーカーを剥がせず目立つような活躍が出来なかった。
我々にしてみれば、スタミナと守備力がある原口は先発で使い、浅野を途中出場でスピードを活かすような使い方をして欲しいのだが、今のクラブでの使われ方はそれとは逆になっていて、実に歯がゆい事この上ない。3-4-2-1では原口を活かせるポジションが無く、ハノーファーの日本人2人にとっては厳しい状況が続きそうである。