サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「万事が手探り五里霧中、植田にとってブルージュに未来はあるのか?」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第6節 セルクル・ブルージュ-ゲント

昨日行われるはずだった日本対チリの試合がご存知のように延期となり、先週の欧州リーグの試合でだいたい見たい試合もチェックしてしまったので、植田が先発して前半で交代してしまったセルクル・ブルージュの試合を見てみた。

フォーメーションはブルージュもゲントも4-3-3で、植田は右CBの位置で先発したのだが、格上のゲントにボールを支配され、いきなり植田はゲントの7番チャクヴェターゼにドリブルで千切られてピンチを作ってしまう。

植田は単にハイボールを跳ね返すだけなら強いのだが、この試合のようにサイドの深い位置で基点を作られると、SBが対応に行った後のスペースや、マイナスに折り返された後のチェックやカバーなど、他のDFやボランチと連携しないといけない場面で、いかにもコーチングが出来てない様子が見受けられた。

攻撃でも、やはりボランチや前線との意思疎通が不足しているのか、植田から前の選手に縦パスを出すシーンはほとんど無く、多くが同サイドのSBへの短いパスやバックパスで、植田の良さである思い切りの良さが残念ながら見えなかった。

そして前半25分にブルージュの右SBパランがコイタの突破を倒してしまいPK、これで先制点を与えてしまうと、その後はブルージュもやや盛り返し、植田も相手のドリブルに対して少し対応力が増したように見えたのだが、後半から攻撃的なコネを投入されて植田はベンチ行き。

しかし植田が下がったからと言ってブルージュのクォリティが上がったわけでもなく、後半22分にもまたPKを与えてしまうなど、ゲントに2点を追加されて結局0-3で完敗に終わってしまった。

シント・トロイデンの冨安も、ケガがあったとは言え結局スタメンに定着するまで1年まるまるかかったわけで、植田はクラブと4年契約を結んでいるから焦る必要は全く無いが、他に日本人選手がいないだけにコミュニケーションの部分が心配になる。とにかく今はサッカーもだけど語学の習得に力を注いで欲しいね。

モバイルバージョンを終了