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「これでは中島の移籍金が下がり、クラブにとっては逆効果になるかも」ポルトガル・リーグ第1節 ポルティモネンセ-ボア・ビスタ

ポルトなどへの移籍が噂されている中島翔哉だが、決定的な動きが無いまま先週からポルトガルリーグの新シーズンがスタート。ポルティモネンセはオリベイラ監督が昨シーズンで退任、今期はアントニオ・フォーリャ新監督が率いている。

ポルティモネンセのフォーメーションは3-4-3で中島は3トップの左ウ、対するボア・ビスタは4-2-3-1のフォーメーションでスタート。

試合序盤、中島は相手に警戒されてか相手のSBとインサイドハーフに厳しくマークされ、なかなかフリーでボールを受けられない。それでも何度か良い飛び出しは見せたのだが、1トップのカルバーリョが自分でシュートを打つことしか考えて無くて、中島がフォローしてもラストパスが出て来ない。

前半26分、左で抜け出しカットインからシュートもヘディングでクリアされる。34分、右サイドにいた時に高い位置でボールを奪い、2度切り返すも相手に体を入れられてしまう。

さらに37分、1度は倒れたものの起き上がってクロス、ファーでヘディングもライン上でクリアされアシストならず。前半終了間際もポルティモネンセがボア・ビスタ陣内の時間が続くが得点出来ず。

逆に後半開始早々、ポルティモネンセのボランチ2枚が上がってしまったところを抜かれ、バイタルに出来たスペースでパスを繋がれ最後はシマオにミドルを食らってボア・ビスタが先制点。

その後は、中島が少し内側に寄ったシャドー的なポジションを取るようになり、左WBのマニャファが上がる機会も多くなるのだが、中島とあまりプレイの呼吸が合わず、中島もスペースが無いところで相手に潰されるシーンが多くなる。

それでも後半23分、セットプレイからPA内で混戦になったところでウェリントンが相手に倒されPKが与えられるが、キャプテンのタバタが蹴ったボールがGKの手をかすめてポストに当たり、ポルティモネンセは同点のチャンスを逃してしまう。

残り10分からはタバタが左WBになって攻撃時には攻め上がり、中島はインサイドハーフ的に下がってボールを受けに行く場面が増えるものの、あまり効果は生まれず守備を固めるボア・ビスタを崩せない。逆に後半ロスタイム2分に、カウンターからクラローに抜け出されダメ押しの失点、そして試合終了。

正直、ポルティモネンセはまだチームになってないなと。乾もそうだけど、小兵の日本人選手が2シャドーでプレイする場合は、よほど中盤やWBとのコンビネーションが出来ていないと、高さやフィジカルで潰されてしまいがちになる。

基本的にワイドなポジションでボールをもらい、まずは細かいステップでのドリブルやカットインで切り崩してからシュートを狙うなり、周りの選手を使うやり方のほうが合っているように思う。そういう意味では、ちょっと不安が残るシーズンスタートだったと言える。

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