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「フランスの決勝進出で盛り上がる陰で、今年はひっそりと地味にスタート」ツール・ド・フランス2018 第1~3ステージ

ワールドカップ中はもちろんサッカー優先ですが、毎年恒例のツール・ド・フランスもさすがにフルタイムじゃないですが、しっかり見ております。

さてワールドカップの影響でいつもより1週間遅れでスタートしたツール・ド・フランス。最近は外国での開幕が多かったツールだけど、今年はフランス国内、大西洋岸のペイ・ド・ラ・ロワール地域がグランデパールとオーソドックスなスタート。

最近は国外での派手なグランデパールに慣れていたので、フランス国内でも地味な西海岸だとひっそりした感じになりますね。ワールドカップの決勝進出でフランスがサッカー一色になっているのも関係しているんでしょうか。

第1、2ステージは途中で4級山岳はあるものの完全な平坦ステージで、第1ステージは現在売出し中のコロンビア人スプリンター、ガビリア、第2ステージは5回のマイヨヴェール獲得記録を持つペーター・サガンと、今年のツールを代表するスプリンターが星を分け合う展開で始まりました。

が、総合争いはいきなりアクシデント。第1ステージの残り10km地点でディフェンディング・チャンピオンのクリス・フルーム、最大のライバルと見られるリッチー・ポート、アダム・イェーツが落車に巻き込まれて遅れてしまい、それに引っかからなかったキンタナはメカトラブルに遭って、結局トップから1分前後の遅れを喫してしまう。第2ステージも最後に落車はあったものの、ゴール前3km以内での落車で遅れた場合はトップと同タイムになる救済措置で何とかセーフと、いきなり波乱の展開に。

そして第3ステージは、3年ぶりに復活したチームタイムトライアル。8人でスタートし、最終的に4番目にゴールした選手のタイムがチームのメンバー全体に適用されるため、チーム全体の総合力が問われるのは当然として、5人までの選手は途中で切り離せますが、ローテーションで空気抵抗を軽減させるためになるべく脱落者を少なくしたい、そのバランスを考える戦略性も求められる難しいレースです。

で、面白いのはそのチームTTでステージ優勝候補と見られているチームほどスタートが早かった事。それまでのステージで総合成績が下のチームからの順番になっているので、有力なチームは第2ステージまでは手を抜いて余力を溜めていたというわけですな。

案の定、ステージ成績は最初にスタートしたミッチェルトン・スコットが4位、2番目スタートのディフェンディング・チャンピオンであるクリス・フルーム率いるチーム・スカイが2位、フルームにとって最大のライバルと見られる5番スタートのBMCレーシングがトップタイムという結果になりました。

逆にモビスターのキンタナは第1ステージの遅れに加えてさらに1分近い差を広げられ、早くも総合争いは黄信号が点滅。AG2Rに所属するフランス期待のバルデも1分以上の遅れと、チーム力に欠ける総合争いのエースたちにとっては厳しいステージとなりました。

今現在、ツール・ド・フランスは第6ステージまで進んでますが、ひとまずレポートはここまで。

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