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「温存の酒井は出場即アシストの余裕、チームも快勝で絶好調」UEFAヨーロッパリーグ ベスト32第1レグ オリンピック・マルセイユ-ブラガ

こちらも決勝トーナメントが始まったヨーロッパリーグ。酒井が所属するマルセイユの相手は、グループCを首位で突破したポルトガルのブラガ。ただチャンピオンズリーグ出場権獲得を優先しているマルセイユは、酒井、トヴァン、ザンボといった選手をターンオーバーで温存、SBはアマヴィとサールの2人が出場した。

ブラガのフォーメーションは、ポルトガルらしく4-4-2の3ラインを縦横コンパクトにまとめた正統派の組織的なゾーン・ディフェンス。しかしアウェイでの第1戦とあってか序盤から消極的な姿勢で、ラインの押し上げがあまり無くて2トップが孤立、なかなかマルセイユ陣内へとボールを運ぶ事ができない。

それに対して、いつもの4-2-3-1の形で臨んだマルセイユは、DFラインが中央に固まったブラガのサイドを攻略、特に右サイドのパイェとサールのコンビネーションで何度も基点を作ると、9分にはブラガが自陣ライン際でクリアしたボールにチャージ、そのこぼれ球をパイェが拾ってグラウンダーのクロス、これに飛び込んだジェルマンが押し込みマルセイユが先制ゴールを決める。

その後もリズムに乗ったマルセイユは、前半30分頃にサールのカットインからのシュート、そしてブラガGKマテウスにギリギリ弾かれたがエンジェのシュートと連続でチャンスを作ると、40分には左サイドからオカンポスがクロス、エンジエがGKと交錯しながら足に当て、ボールはゴールへ転がるがブラガの選手が必死でクリア、さらにはパイエの直接フリーキックはクロスバーと畳みかけるが追加点は奪えず。

後半になると、前半とは打って変わってブラガが前からプレスをかけて来て、攻撃でも人数を多く送り込んで分厚い攻撃を見せ始めるが、後半14分にアマヴィに代えて左SBとして酒井を投入した事で試合の流れが変わる。

酒井は相手右サイドへの長いパスを高さで封じ込めると、攻撃に転じた時に相手のボランチを引き付けて中へパスを出したりと、中盤でトライアングルの関係を作ってワンタッチパスを回す流れにうまく馴染み、マルセイユに再び攻撃のリズムが生まれ始める。

すると後半16分、パイェのクロスからオカンポスが放ったカンフーキックシュートはマテウスが顔で防いだものの、18分にはオカンポスのスルーパスから酒井が抜け出し、アウトサイドのクロスをジェルマンが合わせてマルセイユが2点目をゲットする。さらに後半28分、ロペスとトヴァンのワンツーでPA内へと侵入すると、最後はトヴァンがきっちり決めて3点目。

後半43分に、酒井のミスで1対1を抜かれてあわや失点というピンチを作ってしまったのはご愛敬だが、その後はマルセイユが余裕の試合運びを見せて8分ものロスタイムもきっちり守り切って3-0で試合終了。アウェイでの第2戦に向けて大きな3点のリードを持って折り返した。

マルセイユはここに来て、チャンスの数の割に得点を決められていなかったジェルマンが2ゴール、オカンポスも調子を上げ、トヴァンは相変わらずの決定力と攻撃陣が絶好調。SBもアマヴィが復帰、サールも守備面が向上して酒井もターンオーバーが出来るようになって来た。唯一代えが聞かないルイス・グスタヴォだけが心配だが、今後のヨーロッパリーグもかなり期待出来るのではないだろうか。

 

 

ザルツブルクに次いでグループIを2位で突破したマルセイユは、第1戦がホームと不利な条件になったが、

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