旧閑ガゼッタ

「何だかんだで、森岡のような古典的トップ下を見るのは楽しい」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第24節 アンデルレヒト-ワースラント・べフェレン

現在3連勝でリーグ3位と好調なアンデルレヒトのホームに乗り込んだ、ワースラント・べフェレン。もちろん森岡はいつものように4-2-3-1のトップ下で先発。

試合は3-4-3のフォーメーションでワイドなサイド攻撃を仕掛けて来るアンデルレヒトに対し、ヴェヘレンは4バックがPAの幅で中央に固まり、ボランチとサイドはマンマーク気味に付いて行く守備で対抗する。

当然、4バックに中盤の選手が吸収されて5バックや6バックのようになり、バイタルにスペースが出来るのだが森岡も良く戻ってカバーし、アンデルレヒトもバイタルで細かい仕事をする選手がおらず、クロスを跳ね返すことだけに集中できるのでヴェヘレンも何とか守りきれている。

すると前半11分、右からのパスをセンターサークル付近で受けた森岡が、相手のマークから一瞬早くワンタッチで左へ流すと、アンポマーが抜け出しシュートを流し込み、森岡の美しいアシストでヴェヘレンが先制するが、逆に19分には自陣で森岡の短いパスをカットされ、味方のタックルで何とかピンチを逃れる場面もあり。

その後はアンデルレヒトの猛攻に晒され、それまで以上にサイドからクロス攻撃を浴びていたが、前半39分にアンデルレヒトがFKを得ると、キックはヴェヘレンGKルフが止めたものの、ボールをキャッチしきれずこぼれ球を押し込まれ、アンデルレヒトが同点に追いつく。

しかし後半は、ヴェヘレンが前に出て来てアンデルレヒトがカウンターを狙う展開になり、後半8分に森岡のスルーパスから味方が抜け出すもシュートまで行けず、11分にはクロスをフリーでテリンがヘディングするも外してしまう。さらに18分にも、こぼれ球を森岡がうまくシュートするも相手GKの手に当たってポストを外れる惜しいシーンを作り出す。

そして後半34分、ボリエヴィッチがデスハフトに倒されヴェヘレンにPK、これをテリンがきっちり決めて勝ち越すが、その直後に右からのクロスにサイフが飛び出して押し込みアンデルレヒトがすぐさま追いつく。

さらにロスタイム、ゴール右からフェイントで仕掛けてきたトレベルをカマーショが倒してしまいPK。これでホームのサポーターはアンデルレヒトの勝利を確信したが、サイフのキックはGKルフがキャッチで止めるスーパープレー。そしてそのまま試合終了、ヴェヘレンは強豪とのアウェイで貴重な勝ち点1を手にした。

森岡はその対戦相手であるアンデルレヒトが獲得を狙っているとの噂はあるが、守備のインテンシティやスピードは物足りないが、やはりテクニック、戦術眼、運動量はこのレベルでは抜けており、見ていて楽しい選手であるのは事実。代表ではなかなか厳しいが、周りが強力なアンデルレヒトだともっと活リーグでの躍が見られるのではないだろうか。