旧閑ガゼッタ

「酒井の左サイドバックは、代表での新たなオプションになれるのか?」UEFAヨーロッパリーグ グループI オリンピック・マルセイユ-レッドブル・ザルツブルク

ヨーロッパリーグ・グループステージの最終節。グループIは、既にザルツブルクが勝ち点11で首位通過を確定、2位のマルセイユと3位コンヤスポルとの差は勝ち点2で、当該成績の結果によってマルセイユは引き分け以上で勝ち抜けが確定するが、相手は首位のザルツブルクとあって気の抜けない試合。

とは言え、現在はPSGに次いでの4位に付けてチャンピオンズリーグ出場権争いをしているマルセイユにとってはリーグ優先なのか、トヴァンやパイェはベンチスタート、酒井は何と左SBでの先発で、右SBにはサールが入る4-2-3-1の布陣。ザルツブルクは4-4-2で、日本人対決が期待された南野は残念ながらベンチスタート。

試合は序盤から、アウェイであっても激しくプレスを仕掛け、ボールを奪ったら一気にショートカウンターを仕掛けるザルツブルクがチャンスを作り出すが、マルセイユはボランチのルイス・グスタヴォ、ザンボ・アンギッサのデュエル能力で中盤での主導権を握ると、そこから素早くサイドへ展開する攻撃からこぼれ球をミドル、という惜しい形を作り出す。

左での酒井は、前に位置するオカンポスが単独ドリブルを仕掛けるタイプで溜めを作れず、酒井もほとんどのプレイが右足になってしまうため、前半でオーバーラップを仕掛けたのは1度ぐらいで、その時もボールは回って来ず。前半ロスタイムに右からのクロスをニアでエンジエが合わせたシーンはあったが、それ以外にはあまり決定的なチャンスを作れないまま前半を終了する。

後半から左SHがマキシム・ロペス、右SHがオカンポスに入れ替わり、ようやくロペスがキープして酒井が上る展開が見られるようになり、後半9分には酒井を基点にして逆サイドへ素早く展開、最後は右SBのサールがシュートという、前半には見られなかったダイナミックな攻撃を仕掛けるマルセイユ。

さらにパイェの投入でマルセイユは大きな展開も交えるようになり、何度も良い形を作るも点にはつながらない。逆に後半30分を過ぎるとマルセイユの運動量が落ち始め、逆にザルツブルクのほうがボールを支配する流れになるが、引き分けでも良いマルセイユはしっかり守備を固め、その後は互いに単発でのチャンスは作ったもののスコアは動かず0-0のまま試合終了。マルセイユがヨーロッパリーグの決勝トーナメント進出を決めた。

左SBのレギュラーであるアマヴィが出場停止のため、急遽酒井が左SBに入ったわけだが、2番手だったエヴラがサポーターに暴力をふるって解雇されて代わりがおらず、冬の移籍状況によっては今後は左SBで出場する機会が増えて来るかもしれない。ぶっちゃけ今はほとんど使い物にならないが、おっかなびっくりだった前半に比べると後半は少しはマシになっていたので、案外代表にとっても使えるオプションになってくれるかもしれないね。