旧閑ガゼッタ

「今のレアルに対するドルトムントは、ブラジルに対する日本のようなもの」UEFAチャンピオンズリーグ 

スコアの上では3-2で1点差、それもレアルのホームであるサンチャゴ・ベルナベウでの結果なのだから、低迷が続いているドルトムントにとっては明るい話題に見えるかもしれないが、実際はかなりレアルが手を抜いてくれた面が多く、失点後にはブラジルに流された日本代表を見ているようで、少し悲しくなってしまったよね。

ドルトムントのフォーメーションは3-4-3で、香川は右ウイングとして先発。しかし実質的には5-4-1の撤退守備で、あまりラインを上げず前線もレアルのDFにプレスをかけず、5-4のゾーンで何とかボールを奪ってカウンターを狙う、ハイプレス大好きなボシュ監督らしくない消極的な作戦。

当然、そんな付け焼き刃が上手く行くはずもなく、特に右WBに入ったバルトラはウイングのように高い位置で張ったままのSBテオ・エルナンデス、インサイドに位置する右ウイングのクリスティアーノ・ロナウドのどちらをマークすれば良いのか混乱していて、前半8分にはロナウドにあっさりカットインから振り切られ、クロスをイスコが当てたこぼれ球をマヨラルに押し込まれて早速先制点を献上してしまう。

バルトラは、前半12分にもコヴァチッチから折り返しのパスを受けたクリスティアーノ・ロナウドをマークしに行ったのだが、ロナウドは全く苦にもせず右足を一閃、ドルトムントGKビュルキが全く動けないゴラッソをファーサイドに叩き込みあっさり2点目。

これはレアルに何点入るかと思ったのだが、ここからレアルはあからさまにペースを落とし、それまで全く攻撃を組み立てられなかったドルトムントが中盤でボールを持てるようになり、前半27分には香川がスルーパスに反応するも、シュートはDFに阻まれ、34分には同じようにオーバメヤンがスルーパスを受けて完全に抜け出すが、シュートはファーサイドへ外してしまう。

が、前半42分に左サイドでシュメルツァーがレアルのパスをカット、そのまま持ち込んでクロスを上げると、中央でDFを振り切ったオーバメヤンが頭で押し込みドルトムントが1点差に追いつくと、後半3分にはシャヒンからの縦パスを香川がヒールでコースを変えると、それがオーバメヤンの足元にピタリと合って同点ゴール。

これで休憩したレアルは再びアクセルを踏み込み、サイドチェンジを交えた大きな展開からのクロスでゴールを狙うも、ようやく試合に慣れてきたドルトムントの選手はデュエルで健闘、最後は体を張って何とか耐え忍んでいたが、後半36分にトプラクが交代で入った直後に、クロスのクリアボールを拾われ最後はルーカス・バスケスにミドルを決められレアルが再びリード。

後半43分にはバイタルエリアでパスを受けた香川が、カットインで相手を振り切ってフリーでシュートを打つ決定機を作ったが、守備に走り回った疲れで足に来ていたようで、最後が踏ん張れずふかしてしまい試合終了。裏の試合でスパーズがAPOEL相手に勝利したため、得失点差で3位をキープしたドルトムントは何とかヨーロッパリーグへの本戦出場権を手にした。

香川自身の出来としてはまずまず。オーバメヤンとプリシッチ、香川の前線はバランスが良くて悪くないと思うのだが、実際に得点という結果が出ていないので、そこをボシュ監督がどう判断するか。怪我人が続出しているので試合には起用されるとは思うが、とにかく今は結果が欲しいよね。