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「結果は出なかったが、鮮やかなチャンスメイクで調子の良さをアピールした乾」スペイン・リーガエスパニョーラ第1節 マラガ-エイバル

アジア最終予選の日本代表メンバーに選ばれた乾が所属するエイバル。開幕戦は、昨シーズン10位のエイバルからすぐ下の成績だったマラガとの対戦。

エイバルのフォーメーションは、今シーズンから加入したシャルレスが2トップの一角に入った4-4-2で、乾は左SHとして先発出場。そのシャルレスだが、前半開始わずか2分で、神の手ゴールを試みてイエローをもらうというご挨拶を披露(笑)。さらに9分にはマラガにゴール前でスルーパスを通され、シュートはわずかにポストの横という冷や汗をかかされる。

それでも試合のペースは全体的にエイバルが握り、マラガがエイバルのコンパクトな守備の前に、各選手がボールの出しどころに困ってボールの流れが停滞しがちなのに対し、エイバルはビルドアップがスムーズで、中盤でのドリブルとパスのバランスが良くて相手陣内へと着実に駒を進めるものの、マラガも最後のところは締めてシュートまではいけない展開。

その沈滞ムードを一変させたのが乾のプレイで、16分に右からのサイドチェンジを絶妙なトラップで受けて惜しいクロスを上げると、20分にもスルーパスをサイドで受けてこれもきっちりトラップ、シャルレスのシュートに繋げたがGKがセーブと、2つのアシスト未遂のチャンスを作り出す。さらに33分にはカットインからミドルシュートを枠に飛ばして見せる。

後半になるとさらにエイバルが攻勢を強め、乾もそれまでのサイドに張ってボールを受ける形だけではなく、中からゴール前へ入り込むシーンが増える。すると12分に、右サイドでの展開からボールが左に流れると、オーバーラップしていた左SBディアスからのクロスを、シャルレスが上手く合わせてゴール。乾はシャルレスのニアにいたがオフサイドポジションだった。

ようやく後半25分頃からホームのマラガが反撃、プレスの勢いで上回ってサイドチェンジから基点を作ってエイバルを押し込む。後半21分にシャルレスが下がってからエイバルが4-1-4-1に変更したのもあって、それ以降は守備に回る事が多くてあまり目立てなかった乾だったが、33分にはPA左に抜け出してシュートを放つも、コースがやや甘くマラガGKヒメネスに防がれる。

その後はマラガに2度ほどPA内でシュートを浴びるピンチを作られたものの、何とかそのままエイバルが守りきって試合終了。アウェイで難しい開幕戦を1-0で勝利、幸先の良いスタートを切る事が出来た。

特に後半は乾のサイドが警戒されてプレイ自体の回数は多くなかったが、ボールを持てば正確なトラップとキレのあるプレイを披露、開幕から好調ぶりを見せつけた。オーストラリア戦はハリルホジッチが高さを警戒している分、先発は原口になる可能性は高そうだが、もし出場したらスピードとアジリティに欠けるオーストラリアをキリキリ舞いさせてくれると期待する。

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