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「UAE戦の悪夢再現が怖い、井手口のアンカー起用だが・・・」ロシアW杯最終予選 イラク戦展望

コンフェデの関係で、先に行われたオーストラリア対サウジアラビアでホームのオーストラリアが勝ってしまったので、日本を含む3チームが勝ち点16で並ぶ三つ巴になってしまったグループB。

オーストラリアが最終戦でタイ戦を残し、日本は最後の2戦がオーストラリアとサウジという上位直接対決だけに、日本がイラク戦で勝ち点を落としてしまうと一気に厳しい立場になってしまう可能性が出て来てしまいました。

ここは是が非でも勝ち点3が欲しいところですが、あいにく日本は中盤に怪我人が続出し、会場は中立地のテヘランとは言え、気温は35度以上で湿度が10%台という中東の過酷な気候と、相手もラマダン中ですが日本も「給水力」を一歩間違うと足がピタッと止まってしまう可能性もあり、落とし穴はそこらじゅうにあります。

しかもイラクは、ホームではオーストラリアとドロー、サウジには負けましたが怪しすぎるPK2個による逆転負けで、実質的には互角の試合を見せています。直前のヨルダンと韓国との試合も無失点で抑え、守備の固さは保証済み。最終予選突破の可能性が失われたとは言え、中東の場合はプレッシャーに弱くてここ一番で負けるチームが多く、かえってのびのびプレイさせてしまう方が怖いと言えます。

なので、日本はとにかくしっかりとしたプランを持って落ち着いて試合に入る事が重要です。慌てず攻め急がず、じっくりとボールを回し、サイドチェンジを交えて相手のゾーンを揺さぶって走らせ、バランスを保った状態で守備にある程度の人数をかけられるようにし、1対1でアタックしてファールを取られないよう、相手の攻撃を送らせてから数的優位を作ってボールを刈り取る事です。

日本は最終予選での5失点中4点がセットプレイ絡みで、シリア戦もやっぱりセットプレイから失点してしまいましたし、イラクも当然日本に対してはファールを誘いに来るでしょう。イラクの前線は強さはあるけど決定力はそれほど無いので、たとえ抜かれても足を安易に出してしまうのではなく、他の選手のカバー、GKに任せる判断も必要です。

そして前半は無得点のままで良しとして、後半20分を過ぎるとイラクのペースは必ず落ちて来るはずですから、そこで乾や岡崎のようにスペースへ飛び出せる選手を投入して一気に畳み掛け、試合を決めてしまいたいところです。

フォーメーションの予想としては、やはりイラクの4-4-2に対してビルドアップが出来る4-3-3でしょう。

フォーメーション:4-3-3

FW:        大迫

MF: 原口            久保

MF:  今野 山口(井手口) 本田

DF: 長友          酒井宏樹

DF:     昌子    吉田

GK:        川島

注目の中盤は、インサイドハーフが今野と本田、アンカーが山口または井手口の起用を予想。コンディション的には山口よりも井手口ですが、UAE戦で大島が経験不足でやらかした事を考えると、ハリルホジッチ的には山口が間に合うならそっちを優先したいところでしょう。

高さ対策という意味では遠藤アンカーも魅力的ですが、刈り取るプレイが出来るのは現メンバーでは山口か井手口なので、そういう選手が1人は居ないと怖いですからね。そしてタメを作れるのも本田しか居ないので、この3人ではないかと。

あとはだいたい予想通りのメンバーで固いでしょう。体が重そうだった原口と久保のキレが戻るかどうかも大きな焦点になりそうです。

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