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「スペインだって、テストマッチではホームで引き分けるという慰め」国際親善試合 スペイン-コロンビア

昨日はどの試合を見るかとDAZNを開いてみたら、ロシアW杯の欧州予選で順調に勝ち点を積み重ねているスペインと、南米予選で2位とこちらも好調なコロンビアという、親善試合と分かっていても魅力的なカードがあったのでついつい観戦。

スペインはセルヒオ・ラモス、ダニエル・カルバハル、イスコのレアル勢はチャンピオンズリーグ決勝の疲労を考慮して欠場、モラタとジエゴ・コスタのベンチスタートで、1トップはアスパスが入るテスト色が強い人選だったが、コロンビアはファルカオ、ハメス・ロドリゲス、クアドラードを前線に並べるほぼベスト布陣で臨んだ。

試合はもちろんスペインがボールを保持してコロンビアがカウンターを狙う流れで、スペインはイニエスタとトップ下のシルバを軸に攻撃のリズムを作ると、21分には左から中を経由して右サイドへ展開、ペドロがダイレクトで折り返したクロスを飛び込んだシルバが足で合わせてスペインが幸先よく先制点をゲットする。

ビハインドのコロンビアはそこから徐々に前への圧力を強めて来るが、スペインは各選手のプレスバックが早くてコロンビアの中盤を自由にさせず、ハメス・ロドリゲスもなかなかボールを触れず存在感が薄い。が、39分にセカンドボールの浮き球をスペインのピケとアスピリクエタ、GKレイナがお見合いしてしまい、割って入ったカルドナが先にボールを触ってゴールイン。コロンビアが思わぬ形で同点に追いついてしまう。

後半からスペインは、ジョルディ・アルバとシルバ、イニエスタを下げ、モンレアル、サウール、アセンシオを投入するが、中盤のコンダクターであるイニエスタを欠いた中盤はうまくボールが回らず反撃のいとぐちが掴めないでいると、後半10分にハメス・ロドリゲスの右CKから、ファルカオがアスピリクエタの前に入ってヘッドを叩き込みコロンビアが逆転。

スペインは直後にデウロフェウとモラタを入れて3-4-3へとフォーメーションを変更し、徹底的にサイドを狙う作戦に出るが、デウロフェウやペドロの無理なドリブル突破が目立つだけで、全体的に足が止まってスペインらしいコンビネーションは見られず、逆にコロンビアの選手に個人のキープ力でボールをいなされ、スタジアムは徐々にあきらめムードが漂い始める。

しかし後半42分に、左サイドでの素早いパスからサウールが抜け出し、速いクロスをモラタがピンポイントのタイミングでヘディング、ボールはコロンビアゴールに吸い込まれてスペインがかろうじて同点に追いつき、結局2-2のドローで試合終了。

相手がコロンビアでレベルが違うとは言え、スペインも各選手のコンディションがバラバラで、つまらないミスから失点するなど、やはりテストマッチはあくまでテストマッチなんだなと、シリアにあまり良いところなく引き分けた日本にとっては慰めになる試合だったのかなと(笑)。

ただ、スペインはこの試合では2得点ともサイドからの速いクロスで得点をしているし、シリア戦も長友のクロスから今野が決めた事を考えると、引いた相手にはいかにサイドを崩して相手の守備が揃わないタイミングでクロスを入れられるかがポイントであり、イラク戦に向けての良い参考になる試合だったのではないだろうか。

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