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「中村憲剛不在のハンデを背負った川崎、とあるハンデから解放されたセレッソ」J1第9節 セレッソ大阪-川崎フロンターレ

昨日は珍しくNHK-BSでセレッソの試合をやっていたので録画観戦。

まあぶっちゃけ、昨年のJ1年間順位が2位のチームと、J2の4位からプレーオフで勝ち上がって来たチームの対戦とは思えないほど、セレッソが川崎を圧倒した試合だったね。

川崎はACLの試合を見て、ゴールじゃなくてポゼッションのためのポゼッションサッカーだなという印象を持ってしまったのだが、中村憲剛と大島、ネットといった中心選手を欠いたこの試合ではさらにその印象が強く、縦の動きをしているのが小林悠ぐらいで、後はひたすら横パスバックパスで全く前にボールを運ぶことが出来ていない。

セレッソはそんな川崎に対して内容で圧倒、ソウザと山口のボランチを中心に川崎のパスを刈り取り、サイドへ展開して厚みのある攻撃を何度も繰り出してくる。前半16分にはソウザのコースが変わったミドルを腕一本で弾き、25分には杉本の空振りを拾った山口の強烈なミドルを横っ飛びでセーブするなど、川崎GKチョン・ソンリョンの奮闘が無ければ、前半のうちに試合が終わってしまうところだった。

ところが何度もあった絶好機にセレッソが決めきれず、逆に前半の43分に微妙な判定だったが三好がヨニッチに蹴られたという判定で川崎にPKが与えられる。ここで決めてれば試合は面白くなったところだったが、小林悠のPKは正面上側に蹴ってクロスバーに当たりゴールならず。

前半途中から、川崎は4-2-3-1のセレッソに対してビルドアップで数的優位を作れるように3バックへとフォーメーションを変更、後半はプレスの勢いが落ち始めたセレッソに対してようやく中盤でボールを持てるようになる。が、逆にセレッソもカウンターのチャンスが増えてオープンな展開に。そして後半22分、右サイドで清武のスルーパスに反応した山村が、あまり角度の無い態勢からきっちりファーサイドに流し込む技アリのシュートを決めて、とうとうチョン・ソンリョンの牙城をセレッソが崩す。

後半35分過ぎには、何とトップ下の山村をCBに下げて5バックにし、川崎の3トップに対してマッチアップの形で守ろうとするセレッソ。しかし山村は使い勝手の良い選手だ(笑)。これで中盤で数的優位に立った川崎がボールを支配するが、42分にセレッソはカウンターから柿谷がシュート、これはかろうじてチョン・ソンリョンが弾いたものの、詰めて来た清武がスライディングで押し込み2点目。これで試合は決まってしまった。

昨年はJ2で4位だったとは思えないぐらい、点差以上に内容でセレッソが上回った試合だったが、もともと戦力的にDF陣以外は代表クラスを揃えており、ユン・ジョンファン監督の手腕が確かなのは事実だが、いかに昨年の監督が大きなハンデになっていたかというのが良く分かる(笑)。これでセレッソは、鹿島、浦和、川崎、ガンバとACL出場チームに対して五分以上の結果を残したわけで、今後も間違いなく上位争いを賑やかにするのは確実だろう。