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「トゥヘル監督が香川を使わない理由が、これではっきりした」ドイツ・ブンデスリーガ第31節 ボルシア・ドルトムント-ケルン

ミッドウィークのポカール準決勝で宿敵バイエルンを破り、意気軒昂でホームの試合を迎えたはずのドルトムントだったが、ケルンのなりふり構わぬ守り倒し作戦に対し、23本物シュートを浴びせながら最後まで得点を奪えず0-0のドロー。チャンピオンズリーグ圏争いにとって非常に痛い勝ち点1となってしまった。

ドルトムントのフォーメーションは、最初はヴァイグルがアンカーで、香川とカストロがインサイドハーフの4-3-3かと思ったのだが、徐々に形は香川がトップ下の4-2-3-1で落ち着いた。対するケルンは、モデストが1トップの4-1-4-1。

試合の序盤はドルトムントが猛攻を見せ、ギリギリでオフサイドにはなったが香川のサイドでの飛び出しからオーバメヤンが決めたシュートなど、少なくとも4回の決定的なチャンスを作り出し、香川も3アシストになっておかしくなかったぐらいなのだが、ロイスやヴァイグルがことごとく絶好機を外してしまう。

ケルンも20分頃からは守備を修正し、香川にはレーマンがべったりマンマークに付いて封じ込め、サイドの守備を厚くしてオーバメヤンとプリシッチが飛び出すスペースを埋めた事でドルトムントの攻撃が停滞、逆にケルンはヨイッチやビッテンコートが、相変わらずカウンターに脆いドルトムントのDFを抜いて決定的なシュートを放つが枠を捉えられず、ドルトムントは命拾い。

34分には、またも香川のスルーパスからロイスが抜け出し、ケルンGKホルンと交錯したこぼれ球をカストロが頭で押し込んだように見えたが、ゴール前にいたロイスが触ってしまいオフサイドでノーゴール。一見するとロイスはオフサイドで無いように見えたが、GKホルンが飛び出していたので、オフサイドラインは後ろから2人目のスポティッチという事で正しいジャッジだった。

後半も序盤はドルトムントが攻勢を見せるが、やはりロイスがここでも絶好機を決められず、ケルンはほぼ攻撃を放棄して自陣に引きこもる。香川も後半20分にゴール前でフリーのシュートを打つシーンがあったものの大きく外してしまい、ドルトムントにとってはストレスが溜まる一方。

ここで香川とロイスを下げ、デンベレとゲレイロを投入し、ゲレイロにボールを集めて攻勢に出るはずだったのだが、ケルンの堅いガードの上から無理やりパンチを入れているような状況で、本当に崩した場面はオーバメヤンがゲレイロの落としを当てそこねたシーンぐらいで、ロスタイムのPA内でのシュートもこの試合大活躍のホルンが防ぎ、ドルトムントは最後までゴールを割れず試合終了。

3試合ぶりの先発となった香川は、シュートは外したし相手のマークに消え気味だったとは言え、ボールを触ればチャンスを作り出していたので、後半21分という早い時間帯に交代してしまったのは疑問だった。プリシッチとデンベレの両サイドにした事を見ると、やはりトゥヘル監督はパスワークで崩すのではなく、1対1で勝てる選手を並べることを優先するのだなと再確認させられた。やっぱりトゥヘル監督が来期も指揮をとるなら移籍が正解なのかねえ・・・

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