サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「クリスティアーノ・ロナウド凱旋祭りは、前半のみで終了しました」国際親善試合 ポルトガル-スウェーデン

昨日はDAZNで南米予選を見ようかと思ったんだけど、いきなりクルクル祭りをカマされて見る気を失い、スカパーで録画していたポルトガル対スウェーデンの親善試合を観戦。

やっぱりストリーミングよりも録画のほうが断然見やすいし、スローや一時停止も自在なので戦術好きには圧倒的にこっちのほうが良いよね・・・最近はブンデスやユース代表の試合はフジNEXTにぶん取られてしまっているし、本当に使えない。ちったあスカパーも頑張れよと思ってしまう。

さて、この試合が行われたスタジアムがあるマデイラ諸島は、クリスティアーノ・ロナウドの出身地として有名で、最近はこの島の空港が「クリスティアーノ・ロナウド・マデイラ国際空港」となって、あまりにも似ていないクリロナの銅像が話題になったわけだが(笑)、まさに彼による彼のための凱旋試合という位置づけとなった。

どちらも欧州予選をこなした後の試合とあって、ポルトガルはクリロナ以外の10人全てを入れ替えた、スウェーデンも同じく10人が変更されたメンバーになったわけだが、序盤は意外にもスウェーデンがポルトガルを脅かす展開が続いた。

ポルトガルのフォーメーションは4-3-3でクリロナは左ウイングに入ったのだが、もちろんクリロナに守備の意識などあるはずもなく、アンカーの横ががら空きになって、スウェーデンのシュートミスで助けられたが何度も右サイドからの突破を許し、自由にクロスを出されてしまっていた。

さすがに親善試合とは言え、ポルトガルの監督も修正を施し、すぐにクリロナをFWに上げてバイエルンに移籍したレナト・サンチェスを左SHにシフトした4-4-2にした事でようやく守備が安定、18分にはマルティンスのアウトサイドのクロスに抜け出したクリロナがきっちりボレーで合わせて先制、34分にはやはり右サイドの突破からクリロナがニアゾーンに入って繋ぎ、折り返しがオウンゴールとなって2-0と、スタジアムはクリロナ祭りで最高潮といった様子になった。

スウェーデンの4-4-2は一応ゾーン・ディフェンスなんだけど、最近の戦術的なトレンドである、SBが相手のサイド攻撃に対応して外に出た後、中を固めるCBの間に出来る「ニアゾーン」に相手が入った場合の対策が不十分だなと思い、これは後半も一方的な試合になるかなと思ったら、そこから試合は意外な展開に。

後半12分に左での突破からのシュートをポルトガルGKマラフォナが弾き、こぼれ球を股抜きスルーパスで繋がれ、スウェーデンが1点差に迫るゴールを決められたところから雲行きが怪しくなる。ここでクリロナがお役御免となってポルトガルに攻撃の迫力が失われると、31分にCKからニアにボレーを決められ、試合終了間際にはカウンターから左サイドを突破されると、何でもないクロスをオウンゴールにしてしまう失態でスウェーデンが逆転。そしてそのまま試合終了。

まあ、前半が終わった時点で2-0だったので、もう既にそこでパーティは終了とばかりにポルトガルが完全に気を抜いてしまい、点を入れられてもメンタル的に立て直せなかったという感じだろうか。まあこれをもって、ポルトガルのW杯危うしという事にはならないとは思うが、現在はスイスと勝ち点3差でプレーオフ圏の2位なだけに、反省は必要だろうね。

モバイルバージョンを終了