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「これで勝てないとはモウリーニョの悩みは深い」イングランド・プレミアリーグ第12節 マンチェスター・ユナイテッド-アーセナル

満を持してモウリーニョ監督を招聘したのはいいものの、ここまで負けは少ないものの勝ちきれない試合が多くてリーグ戦は6位に留まっているマンチェスター・ユナイテッド。オールド・トラフォードで行われたアーセナルとのビッグマッチも、それを象徴するかのような試合になってしまった。

マンUのフォーメーションは4-1-4-1。その狙いは、おそらく4-2-3-1の形を取るアーセナルのトップ下に入る、好調のエジルをアンカーのキャリックがマークする事であり、試合を通じてモウリーニョ監督の策はしっかり当たったと言える。

アーセナルはエジルが密集を嫌がって後ろに下がってボールを受けに来るようになり、エルネニーもプレスの前にボールを捌けず、サンチェスが1人気を吐いてバイタルでボールを受けて攻撃を繋ぐのだが今度はシュートする選手がいなくて仕方なくサイド、そしてクロスを跳ね返されるという堂々巡り。

しかしマンUもチャンスを作ってもアーセナルGKチェフの好セーブもあってなかなか得点までには至らず、後半15分過ぎからは右SBバレンシアの再三のオーバーラップでアーセナルを圧倒し始めると、23分にスローインから前線に飛び出したエレーラにポグバのパスが渡り、折り返しを走り込んできたマタがコースに流し込んでようやくマンUが先制点を取る。

が、その後もサイドを完全に掌握しながらもマンUは追加点を奪えず、逆に後半43分、右サイドをラシュフォードがあっさり抜かれてクロスを上げられると、中にフリーでいたジルーがやすやすとヘディングを決めてアーセナルがワンチャンスで同点に。そして試合はそのまま1-1のドローで終了した。

マンUは、イブラヒモビッチが外れると攻撃が回るようになるが、今度は点を取る選手がいなくなるというアンビバレンツ。これではモウリーニョ監督も頭が痛いところだろう。救いがあるとすれば、ようやくポグバが馴染んできたのと、後半途中から出場したルーニーが1トップである程度機能した点で、ルーニーに得点力が戻れば怖い存在になるかもしれない。

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