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「不完全燃焼ながらも最低限の仕事は出来ていた浅野拓磨」ドイツ・ブンデスリーガ2部 第12節 シュツットガルト-アルミニア・ビーレフェルト

首位のブラウンシュヴァイクと勝ち点3差で2位につけているシュツットガルトと、現在ブービーの17位に沈むアルムニア・ビーレフェルトの試合は、シュツットガルトFWテロッデのハットトリックで3-1と結果的には順当な勝利になったが、内容的にはシュツットガルトにとってかなり薄氷モノの勝利だったと言える。

ビーレフェルトの守備はまさにブンデス式ゾーン・ディフェンスの典型で、サッキ式のディアゴナーレのような精緻な連携組織ではないものの、4-4-2に配置された各選手がボールホルダーをしっかり追いかけて決して自由にさせず、相手がフリーになる時があっても全速力で追いかけて最後まで体を寄せて来る。

前半の13分に、ビーレフェルトのDFがGKヘスルにバックパスをして、ヘスルがボールを持ち替えてパスをしようとしたボールをシュツットガルトのテロっデがカット、ボールはそのままゴールに転がるラッキーな先制点をゲットしたのはいいが、それ以降は相手の素早いプレスの前にシュツットガルトはチャンスらしきチャンスは作れず、浅野が交代した後の後半19分にアーリークロスをDFカミンスキがクリアミスしたボールを押し込まれてビーレフェルトに同点を許してしまう。

それ以降もビーレフェルトの猛攻は続き、ミドルシュートがポストに当たって跳ね返り、こぼれ球をまたフリーでシュートを打たれる決定機があったのだが、ボールがわずかにゴールマウスを外れてくれてシュツットガルトは何とか命拾い。その後はようやくビーレフェルトの運動量が落ちてシュツットガルトが落ち着きを取り戻し、試合終了間際には右サイドのアーリークロスからフリーで抜け出したテロッデがボレーで流し込んでハットトリック、試合はそのまま3-1でシュツットガルトが勝利。首位のブラウンシュヴァイクがハノーファーに引き分けたため、シュツットガルトとの勝ち点差は1に縮まった。

浅野は4-1-4-1の左ウイングで出場したが、ビーレフェルトの右SBにきっちりマークに付かれてなかなかスペースを与えてもらえず、守備陣も右利きが多いのかファーサイドでフリーになっていた浅野が手を上げるのだがサイドチェンジも来なくて、1度オフサイドギリギリのタイミングで抜け出してGKと1対1になりそうになった場面はあったが、相手のDFに追いつかれてシュートをカットされて得点ならず。全体的には不完全燃焼だっただろうが、マークを受けながらも繋ぎのミスはほとんど無く、ボールをもらったらある程度の仕事が出来ていたのは評価したい。爆発は代表戦に取っておこう。

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