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「ベルギー相手にバンザイアタックはさすがに無謀」ロシアW杯欧州予選 グループ8 ベルギー-ボスニア・ヘルツェゴビナ

世界ランク2位のベルギーを筆頭に、ボスニア・ヘルツェゴビナとギリシャが三つ巴の戦いを展開が予想される欧州予選のグループ8。その直接対決となる第一弾は、ベルギーが4-0とボスニア・ヘルツェゴビナに圧勝する意外な結果に終わった。

ベルギーのフォーメーションが4-1-4-1なのに対して、ボスニア・ヘルツェゴビナは3-4-1-2の3バック。ベルギーのCBとアンカーに対して、2トップのイビシェヴィッチとジェコ、トップ下のピャニッチを当ててビルドアップを阻害しつつ、後ろの7人でキッチリ守って前線の3人に素早くボールを送る狙いがあったのだろう。

確かに序盤は互いに早い展開になって、ある意味ボスニア・ヘルツェゴビナの思惑通りになったのだが、26分に右からのクロスに対して何を思ったのかスパヒッチが見事なボレーシュートを自ゴールに叩き込んでしまってベルギーに先制点を献上すると、その3分後には自陣でのミスパスからスルーパスがエデン・アザールに通り、アザールはGKをドリブルで交わして流し込み2点目。これでボスニア・ヘルツェゴビナのプランは完全に狂ってしまった。

後半15分には、CKをニアに飛び込んだアルデルヴァイレルトがアウトサイドで流したボレーで3点目を決めると、34分にはルカクがPA左の外側からファーサイドにゴラッソなミドルシュートを決めるなど、その後はベルギーが綺麗なゴールを2つ決めてホームの観客を喜ばせる快勝。当然ボスニア・ヘルツェゴビナは踏んだり蹴ったりの試合になってしまった。

結果的には自らのミスでゲームプランを崩壊させたが、1点目も2点目も結局サイドを崩されてからの失点だっただけに、ただでさえスピードで上回る相手に対して、サイドはWBが1枚しか無い戦術の選択はあまりにリスキーだったと言える。ベルギーはまあ盤石の内容で、何か大きなアクシデントでも無い限りは予選突破は確実そうである。

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