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「チームはともかく、酒井宏樹自身はレベルアップしている気がしないでもない」フランス・リーグアン第8節 アンジェ-オリンピック・マルセイユ

昨日は比較的じっくりサッカーを見れる時間が取れたので、と言っても最近の多忙で録画を忘れている試合もあったりで、結局消去法でDAZNにあったマルセイユの試合を見てみた。そしたら、やっぱり以前と変わらず極めて退屈な試合運びでやっぱり見たのを後悔してしまった(笑)。

マルセイユ最大の問題は、とにかくビルドアップという概念が全く無い事。DFラインがボールを持っても1トップのゴミスは前に張ってるだけで中盤に下がってボールを引き出す動きをしないし、ダブルボランチのどちらもボールを受けに来なくて、サイドに送ってもしっかり縦のコースを消しているアンジェの前にそこから展開が出来ず、仕方なくロングボールを適当に放り込むだけ。またに相手陣内でボールを持てても2人目や3人目の動きが無くて、足を止めてからの強引なドリブルシュートを狙うばかり。

アンジェのフォーメーションが4-1-4-1で、比較的アンカーの両側にスペースがあるので、ボランチから2列目の選手にパスが出せれば攻め手はあるはずなんだけど、DFから直接ロングボールが飛んで来るだけなので、結局9人で守っているアンジェにセカンドボールを拾われて攻撃終了。その閉塞感を打開しようとしてか、酒井宏樹はかなり積極的にオーバーラップを繰り返すのだが、酒井宏樹目掛けて飛んで来るパスがことごとく不正確で相手にボールが渡り、結局酒井宏樹が上がったスペースを攻められてピンチを作ってしまう。
後半の15分までに、シュート数は12対2と圧倒的にアンジェが決定機を作ったのだが、2部から昇格したクラブだけに決定力が伴わず、マルセイユGKペッレの孤軍奮闘で何とかマルセイユは無失点で切り抜けると、後半20分に一発のパスからトヴァンが放ったシュートが、アンジェの選手に当たってゴールが決まるという、マルセイユにとってはあまりにもラッキーな、アンジェにとっては不運な形で得点が決まる。

しかしいい加減なサッカーをやっているチームには最後にやっぱり報いが来るもので、後半のロスタイムにパワープレイでアンジェが前線にボールを放り込むと、酒井が競り負けたヘディングをさらに折り返され、最後はカペルに押し込まれて同点に。そしてそのまま1-1で試合は終了した。

チームの試合内容に向上の兆しは見えないままだが、酒井宏樹については前半こそ上がり過ぎてピンチを招く場面はあったが、後半はロスタイムの場面までは安定したプレイを見せていたし、以前ほどゾーンを疎かにせずCBやSHとの連携を取って守れていたので、酒井個人については少しずつレベルアップ出来ているのかなと。怪我も大丈夫そうなので、代表戦での頑張りに期待したい。

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