旧閑ガゼッタ

「ライプツィヒのヒール旋風を弾き返した大迫のハンパない一撃」ドイツ・ブンデスリーガ第5節 ケルン-ライプツィヒ

ともに今シーズンはまだ負け無しでスタートダッシュを決めた両チーム。特にライプツィヒは、2部からの昇格チームでありながら、レッドブル社の買収によって計画的に強化が図られて来ただけに注目して見てみた。

ライプツィヒのフォーメーションは4-2-2-2と称されているが、実態はかなり4-3-3に近い。つまり4-4-2の状態から守備ではファーサイドのSHが常に高い状態を保ち、攻撃時は両SHも上がって4トップになるという極めて攻撃的な戦術。これに序盤のケルンは対応できず、ライプツィヒのプレッシャーに対して後手後手に回り、5分にはバイタルでザビッツァーがパスを受けて反転スルーパスをすると、それに飛び込んで来たバークが押し込んで、ケルンは力技で先制点を許してしまう。

しかしケルンもボランチの1人がCBの位置まで下がった3バックに守備戦術を変更し、DFラインで3対2の数的優位を作ると、これでようやくライプツィヒのプレスが軽減されてある程度試合を作れるようになる。そして25分に、左サイドからパスを受けた大迫がワントラップで反転、PA左の角度のないところからゴールの天井を突き刺すコントロールショットを決めて、ホームのケルンが同点に追いつく。

後半も序盤のペースはライプツィヒで、後半の20分までに8本のシュートを放つが枠を捉えられずスコアは動かない。ケルンはそれまでは順調にボールが集まっていた大迫に対してもマークが厳しくなり、いくつか中央からサイドに展開する良いパスはあったもののゴールにはなかなか近づけず後半27分に交代。終盤には互いに運動量が落ちて中盤にスペースは出来たが、決定的と呼べる場面は作れずそのまま試合終了の痛み分けとなった。

ライプツィヒの試合は初めて見たが、選手のクォリティは揃っているし戦術は非常にモダンで、これは単なるフロックではない事がはっきり分かった。新興企業による金満補強で他チームのサポーターからは嫌われてブーイングを浴びてしまっているが、まさにヒールとしてふさわしいシステマチックな強さで、今期のブンデスリーガの台風の目になる事は確実だろう。

大迫は相変わらず好調を維持。と言うか、ゴールを決めたら次の試合で早速ボールが集まって来たのは分かりやすいというか何と言うか、ボールを集めさえすればクォリティがあるのは最初から分かっているだろうに、今まで気づかなかったのかと思ってしまった(笑)。ただマークが強くなった後半には消えがちになったように、これから相手の警戒度合いも高くなるだろうから、そこをどう切り抜けられるかだろうね。