サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「様々な負けフラグを克服してW杯切符を掴んだ日本」AFC U-16選手権 準々決勝 日本-UAE

3戦全勝の得失点差21と、グループリーグを圧倒的な強さで勝ち上がった日本だったが、U-17W杯への切符がかかったUAEとの準々決勝は、まさにそういうチームが陥りがちな様々な落とし穴が待ち受ける試合になった

試合は、主力を温存して実質中5日で臨んだ日本が立ち上がりからUAEを圧倒して前半高で15本のシュートを放つものの、あまりに中央からの崩しにこだわり過ぎて、結局シュートが素直すぎるというか相手GKや守備陣のタイミングを外す事が出来ず、横にフリーの味方がいるのに強引に打ってしまったりして点が決まらなかった。

前半31分に、ようやく久保のCKをUAEのGKがファンブルしたところを瀬古が押し込んで日本が先制したが、後半はビハインドを背負ったUAEが積極的に前へと出て来たので、日本はボールポゼッションで上回りながら、相手にゴール前でセットプレイを与えるなど最終予選を思わせるようなジリジリした展開になってしまった。

しかし幸いにもUAEのFKは枠を捉えることが出来ず、日本も守備面ではCB瀬古を中心に集中して守る事が出来ていて、A代表ほどハラハラする場面は無かったのだが、後半35分に相手のハンドで得たPKを宮代が素直に打ちすぎて止められてしまい、40分にはCKから瀬古のヘディングがクロスバーに弾かれるなど、これはまたもや日本は運に見放されたかと思ったが、その後も守備だけは集中して最後までUAEに得点を与えず日本が1-0で勝利した。

まあこの試合はただ勝つことだけが求められる試合だったので、あまり内容についてどうこう言うつもりは無いが、あまりにもアタッキングサードに入ってから個人の力だけで崩そうとしていたのは残念な気持ちがした。次はもうプレッシャーとは関係が無くなるので、個人だけではなくてチームとしてしっかり相手を崩せる試合を見たいものである。

モバイルバージョンを終了