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「彼のせいじゃないが、大迫を代表に呼んでもあまりプラスになるとは思えない」ドイツ・ブンデスリーガ第4節 シャルケ-ケルン

昨晩から第5節の試合が始まってるが、スカパーで放送があったので、大迫がケルンでの2ゴール目を決めて勝利したシャルケとの試合を見てみた。最近はDAZNで試合を見ることが多くなってるけど、やっぱりテレビでの観戦がストレス無くていいね。

さて試合内容だが、ケルンの良し悪しよりもシャルケの出来がまるで某国代表を見ているようで、他人事とは思えず同情してしまった。シャルケは序盤からボールを支配して、ケルンのゴールを何度も攻め立て、前半30分までに何とPA内から9本、枠内に3本のシュートを放つのだがコースが甘くてことごとく得点に結びつかない。

ようやく37分に、ここまで公式戦無得点の悩めるエース、フンテラールがゴール前でのスルーパスに反応してシュートを流し込んで先制したかと思ったら、そのわずか1分後にケルンがスローインからのクロスをモデストがポストで落とし、それを大迫がダイレクトのゴラッソミドルを決めて同点に追いつかれてしまう。

後半もシャルケがボールを保持する展開は基本的に変わらないものの、ケルンも前半は中央に偏っていた守備をサイドのケアを早めに手当するように修正し、押し込まれながらも膠着した展開に持ち込み、両チームともあまりシュートを打つ場面が無くジリジリと時間だけが過ぎて行く。

そして迎えた後半32分、ケルンはカウンターから左サイドへ展開してラウシュがドリブルで駆け上がると、DFの間で上手くポジションを取っていたモデストがクロスをダイレクトで合わせたゴールでケルンが逆転する。この場面、シャルケは両ボランチが前に出ていて、右SHの選手も中に入っていたので左サイドが完全にがら空きで、中央にも戻りが遅くて人が足りておらず、まるで”自分たちのサッカー”を見ているような失点だった(笑)。

36分に大迫がお役御免で若手のエツカンに交代すると、その直後にそのエツカンがPA内での競り合いで倒れながらも再び起き上がってドリブルで持ち込み、折り返しをツォラーに押し込まれるという舐めプレイをされる屈辱まで受けて1-3でシャルケは敗戦。これでリーグ戦は開幕から4連敗、アウクスブルクから就任したヴァインツィアル監督の解任は時間の問題になって来た。

ここ最近の好調ぶりを見て、大迫を代表に呼べとの声が高くなっているが、個人的にはまだどうかなと思っている。試合を見ていると、大迫のプレイはほぼトップ下で岡崎がレスターでやってる仕事とほぼ同じだし、足元でボールを受けるのは岡崎よりも上手いけど動き出しは劣るし、1トップとしては高さや力強さがまだ足りない。

それに、現在の代表に必要なのは守破離で言うところの「破」の選手である。ザックジャパン時代には、長友のオーバーラップや遠藤の縦パスが破の役割を果たしていたが、今はことごとく足元プレイが大好きな選手ばかりで「守」に偏りすぎている。岡崎の代わりに呼ぶのであればともかく、2人共呼ぶぐらいなら大迫にはケルンでの立場をしっかり固めてもらう方が良いのではないかと思うのだが・・・

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