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「今期初先発の浅野は、あまりにもお決まりのパターンに陥る」ドイツ・ブンデスリーガ2部 カイザースラウテルン-シュツットガルト

昇格の本命と言われながらもブンデスリーガ2部では4戦して2勝2敗とスタートダッシュに失敗したシュツットガルト。

第4節の敗戦後に、強化方針を巡ってクラブのSDとルフカイ監督が対立、そのまま辞任してしまってアシスタントコーチだったヤンゼン氏が指揮を取った第5節は、浅野が細貝と揃って今シーズンの初先発となった。

シュツットガルトのスターティングフォーメーションは4-4-2で、浅野は2トップの一角。不動の1トップであるテロッデの周りを衛生的に動く、おそらくこのチームとして最も適した起用をされたのだが、やはりと言うか2部だから当然と言うか、浅野の動き出しに対して中盤から正確なボールがなかなか出て来ず、ロングボールを競り合ったり、とても届かないスペースへのパスに走らさせたりという展開が続く。

それでも22分に、テロッデの落としからPA内を右に抜け出しシュートチャンスを作るものの、ドリブルが流れて角度が無くなり、初シュートはゴール左に外れてしまう。その後も左サイドで何度かボールに絡んで相手を崩すものの、中でクロスが合わずにシュツットガルトはなかなか得点が生み出せない。

後半からシュツットガルトはグロスクロイツを投入してフォーメーションを4-1-4-1に変更、浅野が左サイドに回って細貝がアンカーへと移動、これで中盤が安定したシュツットガルトはカイザースラウテルンを押し込み始め、後半7分に左サイドをオーバーラップしたインスーアからのクロスをテロッデが押し込み先制点を奪う。

浅野は左サイドに移ってからは守備に奔走する事が多くなり、一度DFラインの裏へと抜けてシュートに持ち込めそうな場面はあったもののボールが足に当たらず。後半33分にお役御免で交代し、シュツットガルトはそのまま1-0のリードを守りきってアウェイで勝ち点3を獲得した。

シュツットガルトは、4-4-2だと細貝とコンビを組むゲントナーが攻撃に絡もうとする性向が強く、細貝もボールに食いつくタイプなのでバイタルエリアがポッカリ空いてしまう。で、後半の4-1-4-1にすると中盤が安定してサイドが活性化する代わりに、浅野はSHでのプレイを強いられるという悩ましい状態。浅野個人の使い方としては2トップがベストだが、今シーズンはSHとしてのプレイを覚える1年になってしまうのかもしれない。

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