旧閑ガゼッタ

「岡崎が外された理由は、ミドルシュートを打ってしまったからというのは本当か?」UEFAチャンピオンズリーグ グループG クラブ・ブルージュ-レスター・シティ

残念ながら、日本人選手が誰もピッチに立てなかったチャンピオンズリーグの第1節。他に見るべき試合が無かったので、仕方なくクラブ史上初参戦を飾ったレスター・シティとクラブ・ブルージュの試合を見てみた。

まさかのベンチ外になってしまった岡崎の代わりに2トップの一角に入ったのは新加入のスリマニ。彼がどういう役割を果たすのかに注目して見ていたのだが、一言で言ってしまえば機動力を高めたウジョアという感じ。試合中にシュートは1本も無かったが、ピッチを幅広く動いてボールを引き出し、高さもあるのでフリックも期待できるが、岡崎ほど献身的な守備をするわけではない。

ラニエリ監督は、岡崎を外した理由として高さで勝負したかったと語っていたが、先制点はロングスローから相手のGKとDFが交錯して触れなかったボールを裏にいたオルブライトンが押し込んだもので、レスターの高さに対するブルージュの警戒感が逆に仇となった点と言え、前半29分のマフレズが決めたFKも、UAE戦の日本を思わせるようなブルージュ側の壁の低さにも助けられたもので、ラニエリ監督の読みが当たった起用だったように思う。

まあ腐ってもプレミアリーグで優勝したレスターだけに、先制点さえ取ってしまえば後は得意の守ってカウンターという試合が出来るので、序盤こそフートの不用意な飛び込みから裏に抜けだされて大ピンチを作ってしまったが、点を取った後はかなり楽な展開になって後半16分にはヴァーディが倒されPKを獲得、結果的には3-0の楽勝でチャンピオンズリーグの初戦を飾ることとなった。

岡崎自身は、リバプール戦でロングシュートを撃った事に対してラニエリ監督が「お前はシュートを打つな。昨シーズンはあそこでパスを出して、余計なことをしなかった」と注意されたのが理由と考えているようだが、それはちょっと穿ちすぎな考えではないかと思う。

試合には負けたが、プレミアリーグ開幕戦のハル・シティ戦で岡崎じゃなくてムサを起用したように、ラニエリ監督にとっての今期の課題は、レスターを警戒、研究して引いて来る相手をどう崩すかというプランBの構築であり、ある意味負けても失うものが無いチャンピオンズリーグでそれを試す事は理にかなった判断である。結果として3-0と快勝した事で、今回のプランがリーグに持ち込まれる可能性は高い。ターンオーバーが避けられない以上は取捨選択は必須であり、どちらかと言うと不憫なのはそれでも先発で使われないウジョアの方だ(笑)。

シュートを打った事についての注意については、いかにもイタリア人監督らしいリアリズムによるもので、ロングシュートを打つだけなら岡崎じゃなくてマフレズやヴァーディのほうがはるかに可能性は高いわけだし、単なる博打のようなシュートはオシム監督が嫌っていたプレイでもあるので、そこはチームとしてどちらがクレバーかを考えないといけない。岡崎がさらにステップアップを目指すなら別だが、今のチームでずっとやって行くのであれば、ここはやはり監督の指示には従うべきではないだろうか。