旧閑ガゼッタ

「ブラジルに強さをもたらしたのは、新生ジェズスでもネイマールでもない裏方の男」ロシアW杯南米予選第8節 ブラジル-コロンビア

リオ五輪で念願の金メダルを獲得し、A代表のセレソンはドゥンガからチッチ監督に交代して、憑物が落ちたように第7節のエクアドル戦で3-0と快勝を飾ったブラジル。第9節はFIFAランクでは上位になってしまった”格上”コロンビアとの真価が問われる対戦となった。

しかしブラジルは試合開始わずか2分でCKからフリーになっていたミランダがヘディングを決めて早々に先制すると、前半36分にハメス・ロドリゲスのFKがオウンゴールとなって同点に追いつかれてしまったが、全体的には落ち着いた試合ぶりでゲームをコントロールしてコロンビアに流れの中ではほとんどチャンスを作らせていなかった。

前半は互いに中盤はマンマークへの移行が早くて、ブラジルもネイマールの個人技ぐらいしかなかなか攻め手は無かったが、後半になると両者ともに運動量が落ちてゾーンを作って守る形が増え、ブラジルのパウリーニョ、レナト・アウグストがバイタルに入ってボールを繋ぎ、ブラジルに攻撃のリズムが生まれて来る。

その攻撃を裏で支えていたのがアンカーに入ったカゼミーロの活躍で、エースのハメス・ロドリゲスを完全に封じ込めるなどブラジルの守備に大きな安定感をもたらしていた。五輪の場合は4-3-3の中盤が安定せずに最終的にはダブルボランチにせざるを得なかったが、セレソンではカゼミーロがいるので4-3-3でも全く問題が無くなっている。まさに陰の救世主と言うべき存在だろう。

コロンビアも、ハメス・ロドリゲスをサイドに移してFWのバッカにカゼミーロをマークさせる4-1-4-1にフォーメーションを変更する対策は施したのだが、今度は全く攻撃が組み立てられなくなって後半途中からスタートポジションの4-4-1-1に戻してしまった。

が、ブラジルはそれを見てコウチーニョを投入、コロンビアに空いたバイタルのスペースをドリブルや縦パスで攻略すると、後半29分にコウチーニョのスルーパスが相手にカットされたボールを再びコウチーニョが拾ってダイレクトでネイマールに送ると、ネイマールがファーサイドにコントロールシュートを決めてブラジルが再びリード、その後もコロンビアに反撃の隙を許さず逃げ切った。

チッチ監督はもちろんブラジル国民にとってもレアルでカゼミーロを抜擢したジダン様様というところだろうが、世界に通用できそうなアンカーがいない日本にとっても実に羨ましい話である。長谷部は今からじゃ厳しいし、高橋秀人は国際経験が足りないし、せめて遠藤航に期待するしか無いかねえ・・・