旧閑ガゼッタ

「攻撃面で最重要なピースである柏木が抜けた穴を塞ぐキーマンは?」ロシアW杯アジア最終予選 UAE戦展望

とうとう、ロシアW杯最終予選が今日のUAE戦からスタートしますね。と言う訳で、いつも通り試合の展望を書いてみます。

言うまでもなくUAEは、前回のアジアカップで日本がベスト8で敗退、同時にアギーレ監督の更迭を強いられてしまった因縁の相手。しかしそのUAEが初戦の相手というのは、日本にとって怖いというよりも良い事ではないかと思っています。

アジアで格下と思われる相手と戦う上で一番怖いのは、油断と楽観だと思っています。普通にやれば勝てるだろうと思ってフンワリしたメンタルで試合に入ってしまい、失点してから慌てて必死になりだすも、焦って攻めあぐねてチャンスに決めそこねるパターン。まさしくアジアカップでのUAE戦がそうで、日本は相手がUAEだからという事で次のベスト4を考えてしまって、目の前に相手に集中できていませんでした。でも今回はそういう事は無いでしょう。かえって、UAEに勝った後のタイ戦のほうがその意味では危険です。

当然、試合展開はUAEが自陣で固く守って、アジア屈指のテクニシャンであるオマール・アブドゥルラハマンを軸としたカウンターを狙って来るでしょう。オマール・アブドゥルラハマンに対する厳しいマーク、そして彼に出されるパスの出処にしっかりプレッシャーをかけるゲーゲンプレッシングを心がけ、高い位置でボールを奪って相手の守備が揃わないうちに攻め切る事が重要です。

そしてビルドアップでは、日本の強みである2列目の選手、香川、清武、宇佐美、本田にどれだけ正確な縦パスを入れられるか。日本にはサイドで張って待ち、ヨーイドンでマーカーを千切るようなウインガーはいないので、相手のゾーンの間でボールを受け、ボランチやFWとの縦のパス交換で崩す形がメインになります。守備陣形が整ったところにクロスを上げても跳ね返されるだけなので、相手の守備を横に揺さぶり、ゴール側へ向いた体勢にさせたところでクロスを上げたいです。

その攻撃のキーとなるのはやはりボランチからのパス。DFからの縦パスは理想ですが、なかなか最終予選の緊張感では難しいし、吉田はただでさえやらかしが多い上に試合勘が鈍っているので止めて欲しいぐらいですからね(笑)。これまでのハリルジャパンでは柏木がその役割をになってましたが、残念ながら怪我で欠場の見込み。そうなると、あとのメンバーで縦パスを出せそうな選手は大島ぐらいしか居ません。

大島はリオ五輪でも活躍を見せて、これからA代表でも定着を狙える選手ではありますが、やはり最終予選のプレッシャーは五輪とは別物であり、五輪初戦のナイジェリア戦で自滅したように、メンタルの準備や試合の入りが心配なところです。ハリルホジッチとしては、前半は経験のある山口を起用して後半勝負にするかもしれませんし、先発で使って先制点を狙いに来るかもしれません。とにかく大島の使い方が、UAE戦最大のポイントになる事は間違いないでしょう。