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「チームの仕上がり自体は問題無さそうだけど、香川とゲッツェの関係が火種にならなければいいのだが」DFBポカール1回戦 ドルトムント-トリアー

Jリーグの放映権を(今までに比べて)巨額で買い取った事で話題になった、オンデマンドサービスの「DAZN」

昨日、正式サービスがスタートしたといアナウンスがあったようだが、サービス自体は数日前から配信を開始していて、ドイツカップの1回戦、ドルトムント対トリアーの試合をやっていたので見てみた。

配信サービスの場合に良く問題になるのが、サーバーの安定度と回線の太さ、ユーザー側のPC、ネット品質スペックなのだが、ウチはギガネットではない光回線、そして貧弱な無線LAN環境という条件ではあるものの、時々詰まりはあったが比較的安定して見ることが出来ていた。ただ、メモリ食いのChromeで見ると相当ガクガクになるので、PCのメモリはある程度余裕を持っていたほうが良いだろう。

ただ、自分のように戦術好きの人間にとっては、ライブであっても追っかけ再生で試合を見て、おっと思った場所で良く再生を止めてスローで戦術の動きを確認したりするのだが、それが思うように出来ないのはかなりのストレス。コピーワンスみたいに、一括ダウンロードしてメディアプレイヤーなどで再生できるようになれば良いんだけど、サーバー経由の視聴は厳しい。時間が無い時に1.5倍速という手も使えないので、やはり当面ビデオ録画は必要だなと痛感した。

家のテレビはパナソニックのFirefoxOS搭載モデルなので、ブラウザ経由でも見られるか確認したが、どうやらブラウザにMicrosodt Sliverlightをインストールする必要があるようで、テレビにはインストール出来ず断念。残念ながら、テレビ単体では公式アプリが対応してくれるのを待つしか無さそうだ。

さて試合のほうだが、90分間ほぼドルトムントの一方的なペースでGKのヴァイデンフェラーは全く仕事が無くて暇だったに違いない。トリアーは一応4-4-2の3ラインディフェンスを敷いて来たんだけど、かなり自陣の低い位置に固まって前に出ることをせず、FWもボールがトリアー陣内に入ってからようやくプレスに行くような状態で、ゾーンからマンマークへ移行するタイミングも曖昧と、CBのバルトラにとっては良い縦パス練習になっていた。

そんな状況だったので香川もビルバオ戦よりははるかにボールを受けて前を向く事が出来ていて、5分に縦パスを上手くワンタッチで左サイドのシュールレに流し、クロスを中でオーバメヤンが競ったこぼれ球を冷静に押し込んで先制点、32分にカストロの縦パス、をシュールレがスルー、左サイドを抜け出た香川が合わせて2点目とあっさりドッペルパック。前半終了間際に右サイドを駆け上がったオーバメヤンからのクロスをシュールレがファーで合わせて3点目と、前半だけで勝負は決まってしまった。

後半になってトリアーも少しは前に出て来るかと思ったのだが、ベタ引きのままなのは相変わらずでドルトムントの一方的なペースは変わらず。しかし後半のドルトムントは決定力に欠け、オーバメヤンは試合中に3度の決定機はあったがまたもゴールならず、終盤にはエムレ・モルがドリブルで何人も抜き去ってチャンスを作ったがやはり決められず、結局スコアは3-0のまま試合終了。

相手が相手だけに楽観視は出来ないが、ドルトムントの攻撃はバルトラの縦パスから香川を経由してサイド攻撃、というパターンが浸透して来て、以前に比べるとスムーズさがずっと増したように思え、開幕に向けての準備はある程度整いつつある様子。ただ、今回は負傷で欠場のようだったがゲッツェの存在が少し気になるところ。

もちろん、香川とゲッツェの個人関係には全く問題は無いだろうが、トゥヘルが同時起用しなさそうなので、ゲッツェの出番が少ないようだとドイツびいきのメディアが果たして黙っているかどうか。杞憂であればいいのだが、今までのメディアの反応を見るとどうもきな臭い感じがするので、香川にゴールが生まれないと騒ぎ出しそうな感じがする。そんな雑音が出ないようにチームと香川には良いスタートを切って欲しいところだ。

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