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「勝利は待って得るものではなく、自分でつかみに行くもの」リオ五輪テストマッチ ブラジル戦雑感

昨日は、とあるイベントに1日中参加して疲れた上に、しかも帰りの電車で携帯を忘れるという大失敗をして時間を浪費し、リオ五輪のテストマッチ・ブラジル戦は前半の途中までしか見られませんでした。

ただ、何故日本がブラジルに完敗したのか理由はすぐ分かりました。日本の中盤4人が、ブラジルのボールホルダーに有効なプレッシャーがかけられず、ボールを奪えないのでズルズルと全体が下がってしまい、1トップの興梠が完全に孤立してしまいました。そうなるとブラジルのSBとボランチは守備をする必要が無くなるので終始ノープレッシャーで高い位置を取り、ゼッカやフェリペ・アンデルソンがどんどんバイタルに侵入して攻撃に絡み続け、日本の守備は完全に後手後手に回っていました。

世界レベルでは、ボールホルダーに対して自分の間合いや体勢に入ったら迷わずボールを奪いに行くのが当然なのですが、特に日本は矢島と原川、中島が単に寄せるだけでボールを奪う素振りも見せないため、ブラジルの選手がすぐに見切ってどんどん仕掛けて行ってましたね。2列目でフィルターがかけられなければラインも下がるし、連動したプレッシングなど不可能です。興梠個人は頑張っていたけど、もっと中島や南野が絡めるようにならないと得点も取れません。

とにかく戦術や選手起用うんぬんではなくあくまで個人の意識の問題なので、そこが変わらない事には五輪本番も同じような試合になってしまうのは確実です。五輪初戦のナイジェリアは、ブラジルほどの個人経験値は無いでしょうが、ゴリゴリ前に行く力はブラジル以上のものがあります。手倉森監督がが、これから2列目の守備に根本的な対策を施してくれる事に期待するしかありませんね。

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