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「”万年2位”のサガンがステージ3勝目でマイヨヴェールをほぼ確定」ツール・ド・フランス2016 第16ステージ

昨日は近所の市民プールで久々にガッツリ泳いだので当然夜はヘロヘロ、ツール・ド・フランスが平坦ステージだからサッカー見てもいいかなと思ったのですが、どうにも集中できそうにないので断念。そのままダラダラとツールを見ておりました。

まあツール・ド・フランス期間中は、自分にとってのサッカー観戦の夏休みなので、この時期だけは意識低めでご勘弁ください(笑)。ツールが終わったらまたサッカーへと戻って来ますので。あ、明日はツールの休息日なのでサッカーは必ず見ますよ。

さて、最終ステージのシャンゼリゼを除けば最後の平坦ステージとなる第16ステージ。もちろん逃げ屋のルーラータイプの選手にとっても勝負どころで、今回逃げを成功させたのは何とタイムトライアルスペシャリストであるトニ・マルティン。同じチームメイトのアラフィリップと2人での逃げでしたが、主に先頭を引いていたのはトニ・マルティンのほうで、時速50kmという凄まじい平均スピードでレースを引っ張りました。

50kmとか簡単に書いてますが、おそらく私も含めた素人のほとんどが必死に漕いでもがいてもほんの瞬間でも出すのは無理なスピードで、それを2人とはいえコンスタントに1時間も出し続けるというのは本当に人間業じゃありませんよね。

それでもようやく、スイス国境を超えたあたりからメイン集団との差は縮まってアラフィリップが脱落、ほどなく22km地点で最後まで抵抗していたトニ・マルティンが吸収されて、このステージのゴール地点であるベルンへと突入。

ベルンの旧市街は自分も1度訪れた事がありますが、街自体がアーレ川の断崖の上にあり、しかも道が石畳なので観光するのはとても美しい街なんですが、自転車にとっては相当ハードなコンディションなので、案の定残り2km地点の上りでピュアスプリンターは集団の先頭へ上がって来れず、混沌とした状態で最後のスプリントになりました。

母国スイスへの凱旋ステージとなったカンチェラーラらがスプリントに参加する中、スルスルと抜け出したのはスプリンターの中で生き残っていたクリストフ。しかしサガンもグイグイと伸びて来て、ゴールラインは一瞬早くクリストフが切ったかと思われましたが、写真判定ではサガンがリム1本分の差で勝っていました。体勢ではクリストフのほうが前でしたが、自転車を投げ出すタイミングが遅れて悔しいゴールになってしまいました。

これでマイヨヴェール争いはサガンがポイントを荒稼ぎし、このステージでスプリントに加われなかったカヴェンディッシュに100ポイント以上の差をつけて事実上ポイント賞争いは決まってしまいました。あとスプリンターに残された目標はシャンゼリゼゴールを取ることのみ。

今日は休息日でツールは一旦お休み。そして明後日からはフィノー・エモッソンの超級山岳ゴール、山岳個人タイムトライアル、サン・ジェルヴェ・モンブラン1級山岳ゴールと、坂を登り切ってのゴールが3連続で続く、最大の勝負どころであるアルプスステージが始まります。総合争いではまだ盛り上がりがない今大会ですが、果たして波乱は起こらないままフルームの圧勝で終わってしまうんでしょうか。何とかキンタナらの意地に期待したいですね。

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