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「今年のマイヨヴェールは、いつものようにサガンで安泰とは言えない」ツール・ド・フランス2016 第14ステージ

今年は久々に土曜が祇園祭の宵山に当たるタイミングだったので、昨晩は京都まで出かけてモン・ヴァントゥが過疎地のように思える人混みに揉まれたおかげで帰ってきたらヘトヘト。ツール・ド・フランスが平地ステージだったのでサッカーを見てもいいかなと思ったのですが気力が持たずに断念。ダラダラとツールを見ただけに終わりました。

その第14ステージは、前日のタイムトライアルの疲れが残っている選手たちに、容赦無い強風が吹き荒れるスタートとなり、いつもならリアルスタートの旗が振られた瞬間に誰かが飛び出すのが普通なのですが、今回に限っては誰も出ないという珍しい光景(笑)。

スタートから1時間経ってようやく4人の逃げが出ると集団はあっさり容認、フランス人選手が混じっていたこともあって声援は凄かったですが、さすがに完全平坦ステージなのでスプリンターを擁するチームはほっておかず、タイム差が5分を超えない程度でペースをコントロール、残り3km地点できっちり逃げを吸収して最後はスプリント勝負になりました。

ゴール前ではまずキッテルがアタックしたもののカヴェンディッシュがグイグイと加速して抜き去ると、キッテルの前に寄せてコースを消すと、そのままクリストフやサガンの追撃を許さず余裕を残してのゴール。これであのエディメルクスに次ぐ、ツール・ド・フランス通算30勝目の大台に乗せました。

もう完全復活と言い切って良いカヴェンディッシュの大活躍ですが、本人はこの後リオ五輪のトラックレースに出場するらしく、ツール・ド・フランスは途中でリタイアするかもしれないとの事。ここ数年はペーター・サガンがマイヨヴェールの定位置になっていましたが、この勝利でポイント差は62と詰まって来ただけに、最後まで盛り上げてほしいところですがねえ。

さて今日の第15ステージは、超級の峠を含むジュラ山脈の山岳ステージですが最後は1級山岳を下って平坦をこなしてのゴール。ルーラータイプの選手や、山岳賞狙いの選手にとっては絶好の勝負どころなので、総合以外での熱い戦いが見られるレースになるでしょう。

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