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2015-2016シーズン海外組通信簿(ドイツ・ブンデスリーガ編その1)

さて海外組通信簿2回目は、今期も大量の日本人選手がプレイしたブンデスリーガ編。長いので2回に分けて進めていきますよ。

 

内田篤人(シャルケ) -

昨シーズンから続く怪我の影響で今期は未出場のため採点なし。怪我の状況は一進一退を繰り返し、未だ復帰の目処は立っていない。考えたくはないが、引退の二文字が徐々にちらつきつつあるのが寂しい。何とか復活をしてもらいたいところだが・・・

香川真司(ドルトムント) 6.5

前半戦はチームの攻撃を牽引する活躍を見せるも、後半戦は守備力増強のためトップ下固定を強いられ、何とかアジャストしたかと思ったら、バイエルン戦やポカール決勝などで先発から外されたり、猫の目のように変わるフォーメーション等、最後までトゥヘルの唯我独尊采配に振り回されたシーズンだった。それでも9ゴール7アシストという結果を出したのは十分合格点だろう。来年もドルトムントは主力を抜かれる苦しいシーズンになるが、それだけに香川にとっては大黒柱としての役割が期待される。

長谷部誠(フランクフルト) 6.5

リーグの開始から第25節まではフェー監督によって右SBに固定させられ、チームはひたすらマイヤーの得点力頼みで怪我をしたらあっという間に降格圏に転落、土壇場でニコ・コバチ監督に交代すると、そこからは長谷部もボランチに復活してチームを整え、連勝街道で何とか入れ替え戦にも勝ち残って無事1部残留と、まさに起死回生の崖っぷちなシーズンだった。長谷部の株も大いに上がり契約延長も確実な状況だが、平気で2度もフェー監督を招聘して同じ失敗を繰り返してしまうフロントが心配。引退後は長谷部がフロントに加入してクラブも整えてくれるんだろうか?

武藤嘉紀(マインツ) 5.5

昨年の夏にマインツへと移籍するや否や、前半戦だけで7ゴールを挙げるなど華々しいデビューを飾ったものの、2月の試合で靭帯を損傷、怪我明けにまた再発でシーズンを棒に振ってしまった。そしてチームでは武藤の代役として1トップに入ったコルドバが大ブレイクしヨーロッパリーグ出場権獲得の原動力になるなど、武藤にとってはほろ苦い後半戦になってしまった。来期はGKカリウス、ボランチのバウムガルトリンガーという守備の要が流出が確定、チームは再編成を余儀なくされそうで、武藤もまた厳しい競争からのスタートになりそうだ。

大迫勇也(ケルン) 4.5

今期はシュテーガー監督が最初からガチガチの守備的サッカーで方針を固め、攻撃はフィジカルが強い1トップのモデストに放り込むだけになってしまい、線の細い大迫は起用されてもSHか良くてトップ下という不本意なポジションでの起用となり、さらに前半戦はコンディションが悪くてチャンスも物にできず、ホームのサポーターからブーイングを浴びる屈辱のシーズンになってしまった。このままFWとして勝負をするのならばチームを離れるのも1つの手段だと思うが、これまでの実績を考えると欧州での移籍先が見つかるとは思えず、進路的には手詰まり状態になりつつある。ポジション変更を完全に受け入れるのかどうか、それとも日本へ戻るのかどうか、覚悟を問われる来シーズンになるだろう。

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