サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「ジョナサン・モスは、レスターの優勝を止めた審判として歴史に名を残すかもしれない」イングランド・プレミアリーグ第34節 レスター・シティ-ウェストハム

イングランド・プレミアリーグの試合も残りあと5節。首位のレスターは、6位のウェストハムとホームで対戦。

並み居るスター選手を抱えたチームが揃う中で6位をキープしているウェストハムは、レスターと同様に全員がハードワークする好チームで、序盤からいきなりシュートがレスターGKシュマイケルの手をかすめてポストに当たってゴールラインギリギリを転がる危ないシーンを作られてしまう。

それ以外でも、この試合のレスターはコンパクトに守るウェストハムの守備の前にミスが多く、なかなかシュートチャンスが作れない。が、前半18分にカウンターからカンテのスルーパスが左サイドのヴァーディに渡り、これをエースが落ち着いてゴールに流し込み、レスターがいつものように少ないチャンスを物にして先制する。

これで試合はレスターお得意のウノゼロの試合に持ち込めるかと思われたのだが、ここでレスターにとっては思わぬボスキャラに遭遇してしまう。後半11分に、サイドを抜け出したヴァーディがDFの足にかかって倒れると、主審のジョナサン・モスが何とシミュレーションと判定、既にイエローをもらっていたヴァーディが退場してしまう。ヴァーディは確かにファールをもらいに行ってはいるが、足は確実にかかっていたのでPKになってもおかしくないシーンだったが、まさかシミュレーションになるとは想像のはるか上だった。

元マンUの名GKだった、レスターGKシュマイケルの親父さん、ピーター・シュマイケルさんが「レフリーはクスリやってんのか?」とツイートしていたが、その気持はよく分かる(笑)。

そしてモス主審の本番は終盤にやって来る。何とかレスターが逃げ切れそうかという雰囲気になって来た後半38分に、CKの場面でモーガンが相手をつかみ、これこそまさにダイブで倒れたシーンでPK。これをキャロルが決めて同点を演出すると、2分後にはクレスウェルにミドルを叩きこまれてレスターは逆転されてしまう。

後半45分に、セットプレイのシーンでフートが首を抱えこまれたシーンは逆にPKを取らず、これは完全にレスターを負けさせるつもりかなと思ったのだが、ロスタイムが尽きるギリギリのタイミングで、PA内にドリブルで入ったシュルップが軽く相手に当たって倒れると、これがまたあり得ないPKの判定で完全な帳尻合わせ。プレッシャーのかかるPKはウジョアが良く決めてレスターは何とかドローに持ち込んだが、極めて後味の悪い試合になってしまった。

スパーズの試合は月曜なので、まだ暫定ではあるがこれで2位とは勝ち点5の差に縮まった。おそらくヴァーディはレッドカードで次の試合は欠場になるだろうから、エース抜きのスウォンジー戦で勝ち点3を物に出来るかどうかが優勝争いの上で大きな分岐点になるだろう。この試合もほとんど守備に追われ続けた岡崎だが、今度は得点という結果でチームに貢献すべき時である。

 

モバイルバージョンを終了