旧閑ガゼッタ

「サイドを重視する意識は、中で点を取るという意味で悪い事じゃない」ロシアW杯アジア二次予選 日本-アフガニスタン

アジア二次予選も残すところあと2試合。ホームでの連戦となった日本はアフガニスタンと対戦したが、前半はチャンスを作りながらもなかなか得点が決められず、嫌なムードになっていたところに岡崎がスルーパスから反転すると、そのまま右足で打つんじゃなくてマーカーの股を抜いてシュートという、プレミアクォリティの素晴らしいゴールを決めて先制すると、後半も安定して得点を重ねて結果的には5-0の大勝となった。

ハリルホジッチ監督は新しいオーガナイズと試合前に語っていたのは、就任後初の4-1-3-2というフォーメーションだった。並びとしては、岡崎と金崎の2トップに、2列目が柏木、清武、原口、アンカーに長谷部、4バックは長友、吉田、森重、酒井宏樹という形。

この狙いはやはりサイド攻撃で、最初からSBを高い位置に上げてサイドチェンジなどでビルドアップしつつ、そこにインサイドハーフを絡めて仕掛けて行く形が基本なのだが、アフガニスタンは4-5-1という守備フォーメーションで、長友のサイドに中盤の1人が張りだしてマークして来たので左に流れる柏木と両方にマークを受け、岡崎がボールサイドに寄ってフォローすると今後は中が金崎1人と手薄になる悪循環で、前半はあまり機能したとは言い難かった。

逆に酒井のサイドは大きくスペースが開いている事が多かったのだが、酒井はスペースでボールを受けても抜こうとせずに足元で抱えて止まってしまう事が多く、結局時間がかかって相手の守備を呼び寄せてしまい、左サイドと同じように詰まってしまうパターンに陥っていた。酒井は後半18分に初めて縦に勝負をしたのがオウンゴールに繋がったので、もっとそういう場面を作ってもらいたい。

話は戻って、前半30分を過ぎるとアフガニスタンの選手が早めにマンマークのアタックをかけるようになってからは、日本もボールをキープ出来なくなってやばいかなと思ったのだが、それだけに43分にゲットした岡崎のゴールは大きかった。

そのゴールの場面だが、それまではFWの2人と清武やインサイドハーフの2人が前線に詰まって渋滞していたのに、このシーンに限っては選手が2-3-4-1のような形でバランスよく散らばっており、相手の守備を前に引き出して空いたバイタルにフリーで清武が入り込んでからスルーパスを出していたので、やはりサイドと思わせて中、前線で密集と思わせて下がるというメリハリが大事だよなと再確認した次第。

後半19分からは香川がトップ下に入り、清武が左のインサイドハーフに下がったが、清武はそれまでのトップ下に比べるとプレイがいきいきしていたし、逆に香川はボールサイドに寄ってはマークされてバックパスと、窮屈なプレイが多かったので、こういうフォーメーションにするならトップ下を置かない4-3-3にするか、4-4-2の中盤フラットにしたほうが良いと思うんだけどねえ。

ドルトムントのレベルからするとパススピードは遅いしサイドを突破する機会は少ないしで、まだまだハリルホジッチが求めるプレイスピードからすると物足りない面は多かっただろうが、ハーフナー・マイクの高さを生かした得点はあったし、小林悠もそこそこ持ち味を出せていたので、それなりに収穫はあった試合ではないだろうか。この内容を踏まえて、シリア戦がどういうコンセプト、フォーメーションにするのか楽しみである。