旧閑ガゼッタ

「香川はゼロトップ戦術の犠牲になったのか?」ドイツ・ブンデスリーガ第27節 アウグスブルク-ドルトムント

昨日はイベント疲れであっさり寝落ちしてしまい、今朝はたまたま早く起きてしまったので昨晩深夜に行われたドルトムントの試合を見てみた。

ドルトムントのフォーメーションは、1トップがラモスで2列目をロイス、香川、ムヒタリアンが入った4-2-3-1。オーバメヤンは祖父が亡くなって帰国したらしく欠場。

試合開始からの20分間でポゼッション率80%をマークするぐらいにドルトムントが圧倒的にボールを支配するが、アウグスブルクはドルトムントのボランチから前の選手にガッツリマンマークで選手を張り付かせているので、アタッキングサードでフリーになれる選手がおらず、ドルトムントはチャンスらしいチャンスが作れない。と思ったら、カウンターからの折り返しをフンメルスがカットできず、フィンボガソンに押し込まれてアウグスブルクに先制点を食らってしまう。

前半30分を過ぎてようやくアウグスブルクの寄せが鈍くなってバイタルエリアで隙が出来るようになり、やっとこさ香川も前を向いてプレイする機会が出始め、相手を押し込んでからセットプレイでチャンスを作ったりするがなかなか決めきれず、これは0-1のまま折り返しかなと思った前半終了間際に、ゴール前に飛び込んだシャヒンのリターンをムヒタリアンが中央からシュート、アウグスブルクDFは必死で足を伸ばすがそれによってコースが変わってゴール右隅に決まるラッキーな得点でドルトムントが前半のうちに追いつく。

後半からトゥヘル監督はロイスを下げてカストロを投入。カストロがそのままウイングに入るかと思われたのだが、何と彼のポジションは右のインサイドハーフで、守備時は1トップのラモスが右に寄るという4-3-3、つまり香川がゼロトップのセンターという思い切った戦術に切り替えて来た。

これによって香川は前半よりも前線に飛び出す機会が多くなり、PAの中でプレイする回数が増えて得点の匂いがし始めたかなと思ったら、後半17分でライトナーと交代。ライトナーは香川よりもドリブルが得意という特性を狙った交代だったのかもしれないが、この後も特に香川以上のプレイをしていたわけではないので、あまり効果的とは言えない策だったように思うのだが・・・

とは言えアウグスブルクは前半のプレスで息切れしたのか、もはやここからは圧倒的にドルトムントが攻めこむ展開になり、後半24分にゴール前に飛び出したラモスのポストプレイをダイレクトでカストロが叩き込んでドルトムントが逆転すると、30分にはラモスがCKからのヘッドをGKがセーブしたボールを、自ら足で蹴り込む変態チックなゴールを決めて3点目、これで事実上勝負あり。

前半の4-2-3-1が完全にマンマークされてカウンターを何度も食らっていたので、中盤を厚くしてゼロトップで前線のミスマッチを誘引したトゥヘルの策が当たったと言えなくも無いが、単にアウグスブルクが疲れただけのような気がしないでもない(笑)。

香川は良くなったかなと思った瞬間に下げられてしまったのは本人にとっても不本意だろうが、こういう厳しい環境の中でも結果を出さないといけない立場、チームになったという事なのだろう。次は代表戦だが、おそらくハリルホジッチ監督もトップ下の香川にはゲームメイクよりも得点に繋がる仕事を求めていると思うので、日本で羽根を伸ばすのではなくドルトムントでの気持ちをそのまま持ち込んで欲しいね。