旧閑ガゼッタ

「PSGは台風の目かと思ったけど、ちょっと厳しいかもしれない」欧州CLベスト16 第2レグ チェルシー-パリ・サンジェルマン

PSGホームの第1レグを2-1とチェルシーがアウェイゴールを挙げて折り返した、スタンフォード・ブリッジでの第2レグ。

試合はPSGが優勢に進め、前半16分にショートカウンターから右サイドの流れたイブラヒモビッチのクロスからラビオが決めて先制するも、チェルシーはジエゴ・コスタが切り返しでチアゴ・シウバを置き去りにするワールドクラスのゴールを決めて同点に追いつく。

チェルシーはここから2点目を取ればイーブンに追いつけるはずだったのだが、後半15分にエースのジエゴ・コスタが怪我で退場してしまい、これが結果的に勝負の行方を決めてしまった。PSGは後半22分にチェルシーが前がかりになったところで、またも左サイドの裏を取ってからのクロスをイブラヒモビッチが決めて2-1。これで事実上の勝負あり。PSGはそのままリードを守り切って準々決勝進出を決めた。

ただ、世界最高峰のCLでのベスト16の試合としては、正直言って内容的には物足りなかったかなと。PSGはイブラヒモビッチ、ディマリア、ルーカスが流動的に呼応する攻撃は迫力があるのだが、やはりザックジャパンと同じように守備へ切り替わった時のポジションバランスに問題があり、ポジションを修正できないまま個人がバラバラに動いて対応する場面が多かった。

守備だけでなく攻撃でも繋ぎのパスにミスが多く、バランサーであるヴェッラッティ不在の影響が想像以上に大きいのかもしれない。個人的にはPSGはバルサとバイエルンに続くチームかなと思ったが、このメンバーのままではちょっとベスト4以上は厳しいかもしれないね。

チェルシーについては、PSGが先制した場面では本来サイドのカバーに戻るはずのアザールが諦めて歩いてしまっているし、2点目もSBがマークを見失って簡単に裏を取られるなど不注意が目立ち、PSGに押し込まれている場面でも中盤があっさり4バックに吸収されて6人ぐらいで並び、バイタルでボールを簡単に回されるなど、モウリーニョ監督時代末期のように守備戦術に対する意識が希薄だった。これでは負けるもの当然だろう。

来季はコンテがチェルシーの新監督に内定しているとの噂があるが、守備組織が緩んでいる今の状況には良い選択なのではないかと思う。現在のプレミアにはコンテが作るようなアグレッシブでインテンシティの高い守備をするチームはいないので、そういうチームが快進撃を見せてくれる事に期待したい。