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「ポゼッションで岡崎は活きるはずなのに、本田のような存在がレスターに無い」イングランド・プレミアリーグ第27節 レスター・シティ-ノリッジ

昨日の深夜にWBAとレスターの試合があったのだが、その前にレスターがノリッジ相手に後半終了間際の得点で1-0と辛勝した試合を見てみた。

これまでは強豪相手に五分の成績以上を残して首位を走り続けてきたレスターだが、このノリッジ戦から続く下位との試合のほうが難しい物になると予想していた通りの試合になってしまったなと。そしてWBA戦ではさらに痛いドローを喫してしまった。

レスターが苦戦するであろう理由としては、昨年のレスターがそうだったように、残留争いをしているチームは死に物狂いで立ち向かって来るためというのが1つ、そしてもう1つはレスターが自分達のほうがポゼッションする展開の試合に慣れていないという点にある。

言うまでもなく、レスターはカウンターサッカーを得意とするチームで、ヴァーディのスピードやカンテのカバーリング能力はスペースがある中で初めて他者と差別化出来る点であり、レスターがボールを持った狭いスペースの中では彼らの良さが生かされなくなってしまう。しかもノリッジはイングランドでは滅多に見られない5バックの守備的な戦術を取って来たので、ヴァーディが飛び出すスペースを相手にほとんど消されてしまっていた。

そんな中で、ポゼッションサッカーはザックジャパンで慣れているせいか岡崎だけがイキイキとしたプレイを見せていて、5バックと中盤の間にあるスペースでボールを受けて味方に繋ぐというポストプレイの正確性が際立っていた。特に前半のスタッツだけを見ると岡崎のパス成功率はなんと95%で、あのレアルのクロースに匹敵する数字である。

ただ残念な事にレスターはそこからの展開が極めて稚拙で、マフレズは狭いスペースの中でプレイできるのはいいとしても、相変わらずそこから他人を使う事が下手糞で、オルブライトンは4度あったフリーでのシュートが決められず、レスターの決勝点になった場面のようなサイドの奥をえぐったクロスのように、引いた相手を崩す常識的な手段がレスターにはほとんど・・・あ、一度そういうクロスが岡崎に来たんだけど、ヒールでのシュートが相手にブロックされちゃったけどね。でも本来はもっと多くあるべきなのは確かである。

もしレスターに本田がいれば、クロスだけじゃなくてサイドでボールを溜めてからSBのオーバーラップを使ったり、FWの飛び出しに合わせて浮き球のスルーパスを送ったりと、崩しのアイデアがいろいろ出て来て岡崎とのコンビネーションが発揮できると思うのだが、残念ながら右SHはプレイスタイルでは正反対のマフレズだからねえ・・・まあ本田にはミランとの契約延長の話が出ているらしいし、本田もミランを離れる気持ちは無いだろうから移籍は無理な想像だけどね。意外と、ウジョアをマフレズの代わりに使うほうが引いた相手にはマシなんじゃないかと思うんだけどなあ。

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