旧閑ガゼッタ

「まさかミランが本田のチームになってしまうとはね」イタリア・セリエA第27節 ミラン-トリノ

昨日は家族の習い事の発表会があり、夕食はお疲れ様会で結構飲んだので、この試合については本田の出来についてのみの感想で。

トリノ戦は、ボランチのモントリーヴォが出場停止でベルトラッチとクツカというコンビの先発になった事でFWに縦パスを入れる選手が居なくなった事と、バッカはポストプレイヤーじゃないしニアンはサイドに動いて基点になるプレイが持ち味だが、3バックだと動いてもスペースを消されてボールが受けられず、自然とチームが本田のキープ力に頼る形になっていた。

昨年までであれば、こういう形になるとまず本田にはボールが来なくて、ロングボールを蹴るかボナヴェントゥーラが無理なドリブルを仕掛けるしか手は無かったんだけど、今は全くの逆でまず本田にボールが集まるようになるのだから面白いものである。

本田もそのチームからの信頼に良く応え、対面がブルーノ・ペレスという攻撃のキーマンだったにも関わらず、ボールをしっかりと足元でキープしつつ中盤やアバーテの上がりに繋ぎ、高い位置では切れ込んでからの鋭いクロスを上げ、時にはブルーノ・ペレスのお株を奪うようなドリブル突破を見せるなど、ゴールやアシストという直接的な結果は無かったものの、前半は完全にミランの攻撃の軸として活躍していた。

そして後半になると攻勢を強めるトリノの前にミラン全体が押し込まれる展開になったが、そこからはほぼインサイドハーフとしてプレイし、アバーテと協力してサイドの守備をカバーしつつ、攻撃となると中に寄ったポジションでカウンターの起点となるべく奮闘するなど、戦況に応じてプレイを変えられるマルチロールプレイヤーとして、チームに安定感をもたらしていた。誰が監督であっても、こういう役割の選手は重宝されるはずだ。

今節はイタリアダービーでインテルが予定通りユベントスに負けた事で、これでミランとインテルの勝ち点差は1になり、ヨーロッパリーグは完全に射程内に入った。ただ3位のローマもエル・シャーラウィの活躍で連勝を続けているため勝ち点差は6のまま。つーか、ミランは何でエル・シャーラウィを執拗に売りたがっていたのか未だに分からないんだが・・・ともかく最終節がローマとミランの直接対決なので、それまでに勝ち点差2以内には詰めておきたいところだ。