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「マジでトイレに行っている間に、日本が同点に追いついていた」U-23アジア選手権 決勝 日本-韓国

いや~、しかしこの手倉森ジャパンの勝負強さと言うか、運を引き寄せる強さはいったい何なんだろうね。と、言いたくなるぐらいに後半20分までの日本はボロボロだった。

韓国のフォーメーションは3-4-3で来るかと思ったが、実際に取ってきたのは4-3-3で、ミスマッチではなく日本のSHとボランチにガッチリとマークを付けるマッチアップにして来た。

それに対して、相変わらずビルドアップの連携が出来ない日本は中盤でパスが繋げず、仕方なくオナイウに対してロングボールを集め、オナイウは一応イーブンボールにはするのだがポストプレイに正確性を欠き、日本は全く攻撃を組み立てられない。

そしてラインは高い癖にポジショニングがバラバラでディアゴナーレもクソもない守備が後手に回り、日本は中盤からどんどん飛び出して来る韓国の攻撃を捕まえきれず、前半20分にサイドチェンジからの攻めに対して岩波が「待って」しまい、クォン・チャンフンにフリーな状態からシュートを決められてしまうと、後半2分にもサイドへCBが2人共釣り出されてしまい、あっさりと中へ通されて失点してしまう。

手倉森監督は後半からオナイウに代えて原川を入れるが、それまで少なくとも前線で基点らしきにものになっていたオナイウが下がった事で日本は余計に攻め手が無くなり、これで完全に勝負の目は消えてしまったように見えた。

ところが後半15分に浅野を投入した事で全てが一変してしまう。後半22分に相手ミスパスから矢島のスルーパスに浅野が抜け出してシュートを決めると、その直後には浅野から山中に繋いでサイドを突破すると、クロスが矢島の頭にピッタリ合って日本が同点に追いついてしまう。この2点が決まる間、自分はトイレに行っていたのでテレビの前に戻ったら何が起こったのか全然分からなかった。ありがとう、トイレ(笑)。

これで試合は双方の殴り合いになってしまったが、そうなるとスタミナと戦術浅野で上回る日本が有利で、後半36分に日本はカウンターのチャンスを得ると、いったんは相手にパスカットされるがそれを奪い返し、最後は中島の浮き球パスに浅野がうまくマーカーと入れ替わって抜け出し、ゴール右隅に冷静なシュートを決めて逆転、そのまま日本が逃げ切ってアジアの頂点に立った。

しかしまあ勝ったから良かったものの、懸念していたゾーン組織の欠如、2失点の場面でボランチがボールサイドに寄り過ぎ、CBの岩波が右往左往して守備に大穴を開けているようでは、本大会では悲惨な目にあってしまうのが目に見えるようである。もちろん優勝は嬉しいけど、反省・修正すべきところはしっかり改善をお願いしたいところである。つーか、その辺はテグさんには無理っぽいので、何とか戦術専門のコーチを付けるとか・・・は無いだろうなあ(笑)。

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