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「マンUは本当に武藤を戦力として欲しがっているのでは」イングランド・プレミアリーグ第22節 リバプール-マンチェスター・ユナイテッド

昨晩は、マインツの試合は武藤が何とベンチ、岡崎の試合も12時からと遅かったので、先週に行われたリバプールとマンUの試合を見てみた。

リバプールは4-3-3で、マンUは4-2-3-1だけどやはりイングランドはあまり戦術的な駆け引きは無いのでこの並びにほとんど意味はないが(笑)、リバプールはかなりクロップのサッカーが浸透しているようで、高い位置からガンガンとプレスをかけてボールを素早く前に送るゲーゲンプレッシングサッカーが板についてきたように思う。

元からボールを奪ったら速いのがイングランドのスタイルだし、ボールを奪う位置が従来に比べると高いだけで、クロップが来たからと言って何かが大きく変わったなという気はしない。そういう意味ではプレミアリーグの選手にとっては比較的やりやすいサッカーなんじゃだろうか。

ただ、最後の詰めという意味ではまだまだ問題があり、せっかくボールを奪ってからフィルミーニョがサイドで抜けだしたりしても、ドルトムントならサイドに抜けてからゴール前に速いクロスを上げてみたり、中に当ててワンタッチで抜けだしたりと崩しのアクションが入るんだけど、イングランド式に勢いのままドカーンとシュートを打って外してしまったり、単調に攻め切ってしまう場面が多い。

プレッシングの守り方については浸透できても、ここの考え方を変えるには相当な難しさがあるんじゃないかと思う。冬のマーケットでいろいろと獲得候補が上がっているが、前線の選手を変える事も一つの手段だろう。

そしてマンU。試合こそルーニーのゴールで1-0と勝利したものの、全体的にはリバプールに押されっぱなしで、相手の決定力不足に助けられたものの、両チームのシュート数は実に19対7、特に前半はわずかにシュート2本とほとんどチームとして機能していなかった。

ボランチのシュナイデルランとフェライニはゲームが作れず、左ウイングのマルシャルはそれなりにドリブルで見せ場は作ったものの、右ウイングのリンガードはどこに行ったかというぐらいの消えっぷりで、ルーニーまでほとんどボールが届いて来ない。

武藤にはマンUから具体的なオファーがあって、武藤自身もそれは認めて移籍を否定してはいるが、もしリンガードの代わりに武藤が入れば少なくとも守備だけに埋没してしまう事は無いだろうし、少なくともこの試合を見た限りでは、マンUが単なるマーケティングじゃなくて本気で武藤を欲しがっていてもおかしくない。

昨晩のマインツの試合で武藤の代わりに1トップで出場したコルドバは、結局1本もシュートを打てずに武藤と交代したが、コルドバを先発で使ったのは武藤がいなくなった場合の事を考えていたからで、マリのドルトムント移籍が難航しているのも、武藤放出を前提としているのだったら納得できるなあと、ついつい邪推を働かせてしまうのであった(笑)。

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