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「復活の宇佐美、疲労困憊の青山がこの結果をもたらした」天皇杯 準決勝 ガンバ大阪-サンフレッチェ広島

天皇杯準決勝のもう1つのカード、ガンバ大阪対サンフレッチェ広島は、意外にも3-0という大差でガンバが決勝へと勝ち上がる結果になった。

まず広島にとって誤算だったのは、シーズン後半は完全に調子を落としていた宇佐美がここに来て突然復活してしまった事だろう。前半7分のゴールも、広島がいつものように5バックで人数がきっちり足りていた状態だったのに千葉の股を通してコースに決められたもので、GK林の反応が早ければと思うが特に何か大きなミスがあったわけではなかった。そして2点目もカウンターからではあったがあのコースに決められたらどうしようもない。

広島の必勝パターンは、前半は引いて守って相手を疲れさせ、後半に浅野らを投入して一気にカウンターから突き放すというものだが、ガンバに先制されていつものプランが狂ってしまった上に、この試合でもドゥグラス(訂正:怪我でベンチ外だった模様)や森崎を控えにするなどある程度のターンオーバーをしているとは言え、延長で120分間を戦った準々決勝から中2日という強行スケジュールの影響からか青山を筆頭にミスが多く、逆にカウンターを受けてしまう形が多かった。

戦術的にも、ガンバは広島をある程度研究しており、攻撃時には4~5トップになってゾーンの外側を狙って攻める広島の攻撃に対し、ゾーンではなくてマンマーク気味に付いて裏のスペースを消し、ミキッチにはスピードがある藤春を当てて、サイドを基点にしてクロスという広島の得意なパターンを封じ込めた。

その分、中央の守備が薄くなって佐藤寿人の飛び出しからミキッチのカットインシュート、枠をわずかに外れた浅野のヘディング、真ん中のワンツーから茶島がGKと1対1という決定的な場面は作ったが決められず。後半29分に決まった宇佐美の2点目でほぼ勝負は決まってしまった。

さて昨日も書いたけど、これで元日の決勝はガンバ対浦和に決定。年明けから良い試合が見られることを願って、本年の締めくくりにしたいと思います。皆さん、良いお年を!

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