旧閑ガゼッタ

「あえてハリルホジッチの指示には従わないほうが良いのかも?」ロシアW杯アジア二次予選 カンボジア-日本

昨日は所用で福井まで日帰りで出かけていて、かなり酔っ払った状態で試合を見始めたらすぐ寝落ち、夜中に目が覚めてから試合を見なおしたので印象のみのレポートで。

と言っても、前半は「酷い」としか語りようがなく(笑)。日本は先発を8人も変えてきたがこれが全く機能せず。ボールがポンポンと跳ねる人工芝の影響もあったのだろうが、やはり大きかったのはボランチの機能不全。

サイド攻撃というハリルホジッチの指示を忠実に遂行しようとし過ぎたのか、ボランチからサイドへしかボールが渡らず、5バックで守るカンボジアはSHとSBの両方にマークを付けていたので、サイドはそれを剥がすだけで一苦労。手数足数をかけて何とか剥がしてクロスを上げた時には中の人数が揃っていて跳ね返されるというパターンの繰り返しであった。

そんな感じで前に攻撃の重心が掛かり過ぎ、遠藤もゴール前に上がってしまう事が多くなり、味方と相手の交通渋滞で香川が窒息、ボールロストから相手にカウンターの基点を作られ、ラボラウィーのスピードに槙野と吉田が何度か裏を取られて危ない場面を作ってしまう。かつて見た光景というか、まさに日本代表の典型的な悪いパターンであった。

その淀んだ空気を変えたのは後半から投入された柏木。中盤で精力的に動きまわってボールを受け、香川も柏木の動いたスペースを使ってボールに触れるようになり、中盤からシンプルに前線にボールを送って攻撃のリズムを作ると、カンボジアのプレスも緩くなってオーバーラップした長友がフリーでボールを受けられるようになり、クロスのは精度は相変わらずだがやっとこさ日本のサイド攻撃が見られるようになった。

で、結果的には2-0で勝利したわけだが、前半と後半の差を見てしまうと、いつの間にか日本代表は柏木のチームになってしまったなと思わざるを得ない(笑)。遠藤は山口と完全に役割が被ってしまい、自分のカラーを出そうとしてか無理な攻撃参加が裏目に出てしまった感じで気の毒だった。別の組み合わせでまた見てみたい。

攻撃陣では香川と原口は良さを見せる場面もあったが、心配なのは岡崎と宇佐美。宇佐美はこの半年間ぐらいずっとコンディションが悪いので代表の試合で突然良くなるとは思ってなかったが、岡崎はプレミアでの癖なのか、妙に体を張って頭で競り合おうとするプレイが多く、スペースが無かったにせよ動き出しは単調だった。

ただ、こういう内容になった多くの責任はハリルホジッチにある事は間違いない。特にハリルホジッチの指示をこなすだけで精一杯な選手と、それを消化して自分のプレイを活かせている選手との格差が目立つ。まあ、ザックジャパンの時にもショートパスサッカーに合わない選手はとことん合わなかったので、プレイの幅の狭さが日本人選手共通の課題なのかもしれないが、単に選手を試すだけでなく全体の底上げも意識してもらいたいところである。