旧閑ガゼッタ

「トリノのキーマンをノックアウトした”キャプテン”長友」イタリア・セリエA第12節 トリノ-インテル

昨晩は注目のレヴィアダービーがあったのだけど、ちょっとその試合が終わる時間まで起きていられそうに無かったので、先に行われた長友先発のトリノ対インテルの試合を見てみた。

パレルモ戦で先発に復帰したにも関わらず、次のボローニャ戦では出番が無かった長友。おそらく、マンチーニ監督にはベストメンバーという意識はあまり無くて、相手によって選手を変えてチームの戦い方をアジャストするチーム作りをするのだろうなと思っていたが、まさかトリノ戦で3バックにして来るとはさすがに予想外だった。

トリノのフォーメーションはアンカーを置いた3-5-2なので、インテルも同じ形にするという事は完全なマッチアップで相手を抑えるという狙いであり、事実試合は最初から全局面でガチガチの1対1をやり合うという、いかにもイタリアらしいと言うか、Jリーグからは正反対の世界にいるサッカーが繰り広げられた。

長友の対面になったのは、昨シーズンのトリノダービーで80mの独走ゴールを決めた事で一躍有名になったスピードスター、ブルーノ・ペレス。当然、彼のスピードを長友のスピードで押さえ込むという明確なマンチーニ監督のメッセージである。

そしてトリノも左サイドよりもブルーノ・ペレスがいる右サイドを重点的に使い、長友も何度か裏を取られる場面はあったが、中がきっちりとカバーして対応し、両チームにほとんどチャンスらしきチャンスが生まれず時間が過ぎて行く。すると31分に、何と長友が蹴ったFKを間に入ったパラシオが頭でそらし、ファーサイドに突っ込んだコンドグビアが決めるという、練習で100回やっても決まりそうにないゴールでインテルが先制する。

後半はトリノが勢いを見せ、序盤にクアリアレッラやべロッティが決定機を迎えるが、インテルGKハンダノビッチが的確な反応で何とかセーブして難を逃れる。劣勢だったインテルは後半22分、前線で全く存在感が無かったイカルディに代えてペリシッチを投入。ペリシッチがサイドまでカバーして守備をしてくれるおかげで長友は大分楽になった。

そこからはいつもの長友無双という程ではないが、徐々にブルーノ・ペレスに対して攻撃を仕掛けられるようになり、長友の対応で疲弊したブルーノ・ペレスは足が攣ってしまい、後半32分に交代。走り合いだけで言えば長友はブルーノ・ペレスに完勝だった。そしてイカルディが退いた後はキャプテンマークを巻くなど、目に見える結果は無かったがマンチーニ監督に対してアピール出来た事は間違いない。

インテルは終盤にトリノの猛攻を受けて自陣に張り付けられてしまうが、GKハンダノビッチを中心として最後まで粘り強く守り切って3試合連続のウノゼロで勝利。インテルはこれまで不調だったコンドグビアに得点が生まれたのは朗報だが、終盤にムリージョが怪我をしてしまったのは痛手。怪我明けだったメデルとともにムリージョは堅守インテルの立役者だけに、代表戦を挟んでのコンディション維持が心配なところである。