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「香川がドルトムントで獲得しつつある”守備的トップ下”というポジション」ドイツ・ブンデスリーガ第9節 マインツ-ドルトムント

昨日は恒例のイベントに朝から出かけていて、帰った頃には疲労困憊、夜は酒飲んですぐ沈没してしまったので、今朝に1.5倍速で改めて観戦。なので詳細は省略のレポートでご勘弁を。

公式戦で3試合の引き分け後、リーグ戦大一番となったバイエルン戦で大敗してしまったドルトムント。代表マッチウィーク後の再開となったマインツとの試合は絶対に負けられないところだったが、終わってみれば2-0できっちりと勝利。トゥヘル監督もほっと胸をなでおろしたところだろう。

トゥヘル監督がこの試合をかなり重要視していたのは、ドルトムントのフォーメーションに現れていた。左SBにパク・チュホが入った以外はいつものベストメンバーなのだが、4-3-3ではなくて香川がトップ下に入る4-2-3-1だったのだ。

何故いまさらそんな形にしたのかと訝ったのだが、試合が始まってみると狙いはすぐ明らかになった。マインツは攻撃のスタートを主にボランチのバウムガルトリンガーが担っているのだが、香川は守備時にまず彼をマークする役割を与えられていたのだ。そして攻撃では、パク・チュホがほとんどオーバーラップして来ないので主に左サイドに寄ったポジションを取り、ロイスが中に入るとサイドに張ってボールを受ける役割を果たしていた。

香川はボールを奪う守備はあまり出来ないが、相手のパスコースを切る仕事はクロップ監督時代から重要な役割を果たしており、昨シーズンのドルトムントの守備が崩壊したのは、香川が得点を意識するあまりに前へ行き過ぎ、このファーストディフェンダーとしての仕事が出来なかったのも原因だと思っている。

彼自身のプレイについてはまずまず無難な出来で、62分にゴール前に飛び出してトラップまでは完璧なシュートを外してしまったが、代表の試合から間が無かった割には運動量も多く、チームの駒としてきっちり勝利に貢献できていたように思う。

マインツの方は、ドルトムントが相手でも決して引かずに積極的なプレッシングを仕掛け、後半の一時期はドルトムントを押し込む迫力を見せた。武藤はフンメルスとソクラティスに厳しくチェックされてあまり前向きにボールはもらえなかったが、1対1に勝つ場面はあったし、前を向いた時にはチャンスを作れていたのでよく健闘したのではないだろうか。

ただ、序盤のクロスをニアで合わせたシュートと、59分にマリから短く繋いだパスからフンメルスをスクリーンして打ったシュートの2回の決定機は決められず。1度目のシュートは、コースが無かったのでいったん軽く溜めてから後ろに流すとかのアイデアがあれば良かったかと思うが、やはり武藤はテレホンシュートというか、来たボールをそのまま素直に打ってしまうパターンが多く、そこまでのテクニックが無いのかもしれないが、一瞬GKやDFのタイミングを外すようなプレイが挟めればもっと得点は増えるのではないかと思う。

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