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「代表でも先発に宇佐美よりも原口が優先される理由」ドイツ・ブンデスリーガ第8節 ヘルタ・ベルリン-HSV

昨日は湘南対松本山雅の天皇杯を見ようかと再生してみたんだけど、のっけから3バック同士のガチガチマンマークという戦術好きには苦しい試合だったので、録画しておいたヘルタ対HSVの試合にしたら、こちらも4-4-2同士のミラーゲームだったという(笑)。

そんな試合だったので、右SHとして出場した原口は辛抱の前半。相手のSBとマッチアップの潰し合いのような感じで、後ろにいるドイツ代表でスタメンを張っている攻撃的なSBのヴァイザーをサポートするような役割に終止。17分にそのヴァイザーからのスルーパスをカルーが珍しくビシっと決めてヘルタが先制したので、余計に相手の攻撃を受け止める仕事の比重が高くなってしまった。

しかし、今の原口が不動のスタメンになっているのは、そういう汚れ役もしっかり出来る事で、なかなかボールが回って来なくてもサイドを絶え間なく上下して攻撃ではパスコースを作り、守備ではスペースを埋めて1対1で粘り強く守るという仕事をサボらずにやっていた。

そして後半から久々に酒井高徳が左SBとして出場して原口と対面になる。酒井は当然攻撃のカンフル剤として投入されたため、一気に原口のサイドが活性化したがヘルタは中をしっかり抑えてHSVに得点を許さない。

25分には原口が切り返しで酒井とスパヒッチの2人を交わす場面でスタジアムを沸かせると、30分に左サイドの突破から中央にいたイビシェヴィッチがクロスに合わせて2点目。この場面では原口も中央に入っていて、クロスのコースによっては原口が得点してもおかしくなかった場面だった。ただ、その2人を酒井がボールウォッチャーになってて見てなかったのは問題だったが・・・

その2分後にもヘルタがカウンターからイビシェヴィッチがドッペルパックを決めて3-0で勝利。これでヘルタは勝点を14に伸ばしてケルン、インゴルシュタットと並んで4位に浮上し、まだまだシーズン序盤ではあるが形式上はチャンピオンズリーグ圏内に入った。

原口はシリア戦ではダメだったが、やはりスピードと運動量があって、90分間攻守両面でチーム戦術を遂行できる選手は監督として非常に助かるわけで、そこに宇佐美よりも代表では先発が優先される理由があると思っている。あとはシュート精度や、プレイの幅が広がって行けばもっと上のクラブを目指せるはず。酒井は・・・まあ頑張れ(苦笑)。

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