旧閑ガゼッタ

「ハリルホジッチが初めて遭遇する中東の洗礼」ロシアW杯アジア二次予選 シリア戦展望

アジア二次予選の大一番であるシリア戦は明日ですが、今日は所要でずっと外出の予定なので先に展望を更新しておきます。

シンガポール戦で引き分けて躓いた日本に比べて、ここまでのシリアは3戦全勝、得点13で無失点の結果はダントツであり、間違いなく二次予選の中で最大のライバルです。二次予選はグループ2位でも上位4チームが進出できるレギュレーションなので、この試合に勝てなかったから突破が絶望とはなりませんが、やはり最終予選の事を考えたらアウェイでもきっちり勝っておくべき試合です。

シリアはここまで13得点を取っているとはいえ、日本とは違ってシンガポールやカンボジアが攻撃的に出た末の結果であり、日本との対戦ではやはりしっかり守ってカウンターから少ないチャンスをものにし、逃げ切る作戦で来る事は確実です。そして中東らしく、カウンターに強いFWが居るのも特徴です。

カンボジア戦で2点を挙げていて、U-23でも活躍している若手のオマル・ハルビンはスピードと高さを兼ね備え、日本のSBの裏に流れてドリブルを狙ってくるでしょう。そしてもう1人のFWサンハリブ・マルキは、3年前のエールディビジで25得点を挙げており、エースのアル・スーマが代表に招集されないそうですが、FWとしての個人能力的には日本を上回っています。

日本はもちろんラインを上げて攻撃的に行くことは間違いないので、対策としてはとにかくDFやGKと1対1になってしまう場面を作らせない事。ボールの出どころに対してプレッシャーをかけて正確なボールを出させない、統率されたメリハリのあるラインコントロールで裏への飛び出しを制限させる事が肝要になります。

ただしオマーンの気候は暑く、いたずらにプレスをかけまくるだけでは疲れて一気にミスから失点してしまう可能性は高くなります。そのためにも、アフガニスタン戦で見せたような大きな1つ飛ばしのパス、サイドチェンジで相手の守備が薄いところにボールを動かして行くべきです。ボールを大きく動かせば、たとえミスになっても相手の人数も少ない場所なのでフォローが効きますし、相手もゾーンを動かして守備陣形を整える時間が必要になります。それは逆に言えば、日本がポジションバランスを整える時間を稼げるという事でもあります。

もちろん最悪なのは、ビビって安全に行こうとするあまりにごちゃごちゃした中への足元ショートパスで自作自演カウンターを食らってしまう事。足元への短いパスだと、相手も周りに沢山いるのでボールが引っかかりやすく、中盤が守備のカバーに戻るには後ろ向きに進まねばならず、余計に対応が遅くなってしまいます。ミスを恐れず、ボールを奪われたら取り返さばいいぐらいの思い切りで行って欲しいと思います。

日本のキーマンとしては山口蛍。DFの人数が少ない中でのカウンター対策は、まず個人の力でボールの基点を潰し、味方が戻る時間を作る事。その仕事役としては日本で彼以上の選手はいません。そして攻撃では原口に期待したいです。おそらく香川と本田、岡崎には執拗なマークが付くので、彼がどれだけ攻撃の基点、アクセントになれるかがポイントだと思います。彼がスタメンでなくても、そこに入る左ウイングの選手が攻撃のポイントになるでしょう。