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「下手な4-1-4-1では全く歯が立たなくなったドルトムント」ヨーロッパリーグ予選プレーオフ第2レグ ドルトムント-オッド

昨日は出張から帰って疲労困憊かつ酒を飲みながらで半分寝ながらの観戦、今日からまた1泊旅行というハードスケジュールなのでレポートは簡単に。

ノルウェーでの第1レグでは3点差をひっくり返して4-3で終えたドルトムントは、前半19分にセットプレイからオッドに先制点を決められてアグリゲートスコアで4-4に追いつかれるものの、その後は大量7点をぶち込んで終わってみれば余裕の勝ち抜けとなった。

ドルトムントのフォーメーションは、一応はロイスが1トップで2列目にムヒタリアン、香川、ホフマンが並んだ4-2-3-1だが、事実上は香川が左サイドに偏り、ロイスも右側に寄った形で0トップの4-4-2のような戦い方になっていた。

その狙いは、4-1-4-1でゾーンを組んで守るオッド対策にあり、香川とムヒタリアン、ロイスとホフマンの左右2人とSBがアンカーと中央に寄り気味な4バックの外側のスペースに入って来て、そこへヴァイグルやフンメルスからどんどんパスが通され、サイドで基点を作ってから中央へダイアゴナルに入って来るドルトムントの攻撃を全くオッドは止める事が出来なかった。

しかもオッドは最初から完全に引きこもっていたわけではなく、ホームと同様にドルトムントがバックラインでボールを持っていた時には中盤にマンマークを仕掛けていたので、その守備を剥がされて自陣に4-1-4のゾーンを作る前に攻め切られるパターンも多く、完全にトゥヘル監督の戦術が上手く嵌った形になった。その上攻撃陣が好調なのだから手がつけられない。

香川については、2得点を上げたが決定機も2度外し、マスコミの点数はやや辛め。ポジションは左サイド気味ではあったが、フラフラとトップ下や右サイドへと流れの中でポジションを変えていた。が、ポジションを移動してもそこにあまりボールが来ず、もしかすると戦術的には重要だったのかもしれないが、傍から見ていてそれほど効果的な動きとは思えなかった。

さて昨日はヨーロッパリーグ本戦の組み合わせ抽選会が行われ、ドルトムントのグループはPAOK(ギリシャ)、クラスノダール(ロシア)、カバラ(アゼルバイジャン)という相手になった。まあ全て格下の相手ではあるが、かなりの移動距離を強いられる場所であるだけに、コンディションの維持とローテーションがポイントになりそうだ。

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